HAND & SOUL「モノ」がたり 2 <ミシンの脚のテーブル>
ジイジ・バアバが子供の頃は物資が不足していた時代で、母親は家族の衣類を家でつくるのが普通でした。
洋裁ということになると、アメリカ製のシンガーミシンが最もポピュラーだったように記憶しています。
昨今の電子仕掛けの卓上ミシンと違って、いかにも縫う家具といった感じで、装飾的な唐草的模様の鋳物の脚が特徴でした。
上の写真は1909年版のシアーズ・ローバックのカタログの図版からの写真ですが、
ジイジ・バアバがそんなに歳をとっているわけではありません。(念のため)
そんなシンガーミシンの脚を大分前に古物屋で買って、庭に錆びたまま放ってありました。
それを持ち出して、これまた道ばたに放ってあったものを拾って来た電線の巻き取り具(?)と合体してテーブルにしました。
テーブルトップの下に手製の中間棚を、最下部には鉄工所でつくってもらった、丸穴がある止め金具を取り付けて、パラソルが立つテーブルに仕上げました。
このテーブルは、逗子の作詞家Nさんのお宅にお嫁入りが決まりました。
by love-all-life
| 2009-05-12 22:03
| 「モノ」がたり