HAND & SOUL

アメリカン・アンチック

旅行のみやげ話を、もうひとつ。

サンディエゴ郊外のエスコンディドという町、何軒かのスーパーストアと町役場のほかに、小さな民芸美術館や小洒落たフレンチレストランなどがあって、タウンという言い方がぴったりするこじんまり落着いた町です。
そのメインストリートにアンチックショップを見つけました。

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アンチックといっても、当方はもともと履歴のはっきりした由緒ある、いわゆる骨董には、あまり知識も興味も財政的にも関心がありません。
しかしESCONDIDO ANTIQUE MALLとあるように、小さな町としてはかなりきばったスケールのこの店は、おいてあるものはほとんどジャンクと言ってもいいような半ばガラクタと見えたので、そうなるとこちらはむらむらと興味がわいてきます。

中に入ると果たして50年代くらいからの生活雑貨がわんさと積み上げてあります。

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まず店頭の目立つ棚に出してあったのは、2日前に急逝したマイケル・ジャクソンを特集したLIFE誌でした。こういうところなかなか「機を見るに敏」です。

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骨董趣味もヨーロッパということになると、歴史の本と見比べながらの作業ですが、それに比べてアメリカン・アンチックの魅力は、なんといっても自分史との関わりで楽しめる身近さ気楽さだと思います。

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とくにこちらの年代は、ものごころがついた頃が終戦で、以来ずーっとハリウッド映画の世界をユートピアとして育っているので、アメリカの生活雑貨は実際にはほとんど自分の家にはなかったにせよ、イメージの中では共に暮らした感覚があります。
かすかな記憶のなかの映画のシーンや、戦後の放出物資の箱を開けたときの匂いの思い出と重ね合わせながら、ところ狭しと積み上げてあるガラクタを大いに楽しみました。

何かひとつはおみやげにと物色して選んだのが、鉛の活字をひとつひとつ組んで版をつくっていた時代の活版印刷の活字の整理引き出しです。たくさんの升が区切ってあって、それぞれにAとかBとか活字が入ります。SとかTとかRのような使用頻度の多い活字の升は大きくなっています。
45ドルを35ドルにおまけしてもらって(わりと気前よくまけてくれました)、段ボール紙にくるんで持ち帰りました。

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そしていま、捨てないで取ってあったしょうもない細々した小物や、孫の作品なども持ち出して、何をどこに置くか言い争いながら、時間と稚気のアッサンブラージュを楽しんでいます。
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by love-all-life | 2009-07-16 17:48 | その他 | Comments(0)