HAND & SOUL

HAND & SOUL「モノ」がたり 23 <試験管の万年カレンダー>


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カレンダーというものは、時間というきわめて捉えにくいものを目で見えるカタチにしたという意味で、人類の偉大な発明のひとつだと思います。

いつ発生したのか調べたわけではありませんが、多分いつ食料にありつけるかわからない狩猟時代ではなく、自然の恵みに頼る農耕ととに生まれたと想像します。東北地方に伝わる絵を使って田植えなどの年中行事を記した南部暦などをみると、文字の発生以前から存在していたことが窺われます。

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自分も自然の大いなる秩序のなかにあるという認識と、計画というものの価値を自覚したときに生み出された工夫に違いありません。
そして計画、企画、戦略などという言葉が氾濫する現代では、人はカレンダーのタマの上で生活していると言っても過言ではないでしょう。

以前、100年カレンダーというものを見たことがあります。2100年までの小さな月例カレンダーがびっしり並んだものでした。過去100年のカレンダーなら、自分史や歴史と重ね合わせたりするという楽しみ方もあるでしょうが、来週や来年のことならともかく50年や100年先のカレンダーにどんな意味があるのか、科学者やSF作家ならぬ身としてはどうもピンときません。
ただ確かなのは、この数字の流れの間にいま生存しているほぼ全人類がこの地球上から姿を消してしまうということですし、当然その中に自分自身の死亡日も記されていることを思って複雑な気持ちになったものです。

昨年、50年来の勤め人生活を辞めたジイジは、ビジネス手帳のスケジュール表の呪縛から解放されて、いまは台所にかけてあるカレンダーを家人や孫たちと共有しています。

カレンダーに追われるのではなくカレンダーを楽しもうという気持ちで、こんな万年カレンダーをつくりました。

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でも、毎月数字を入れ替える作業も「追われる」ということになるのかなぁ。


試験管の万年カレンダー
(素材:流木、試験管、木製サイコロ、革ひもなど) W 36 × H 16 × D 9cm  ¥17,000
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by love-all-life | 2009-09-18 14:52 | 「モノ」がたり | Comments(2)
Commented by sagami M&M at 2009-09-19 00:46 x
明日からシルバーウィークです。明日19日、午後またまた、おじゃまします。
Commented by love-all-life at 2009-09-19 01:26
お待ちしています。