HAND & SOUL

HAND & SOUL「モノ」がたり 45 <流木人形>



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バアバはヒトに何かをあげるのが好きです。気に入った柄のシャツなどを見つけると割合い気前よく買いますが、家に帰ってサイズがピッタリでなかったりすると(バアバは小柄なのでピッタリの衣服に出会うことは稀なので)大抵誰かにあげてしまいます。というより買う時点でもうサイズが合わなかったら誰々にあげようと思いめぐらせて、それを楽しんでいる風なのです。だからいくら洋服を買ってもちっとも衣裳持ちにはならなくて、自分はほとんど着た切り雀で過ごしています。
そしてジイジにはワタシくらい衣裳貧乏はいないとボヤクのです。


e0153357_9353265.jpgバアバはモノをあげるだけでなく、シテあげるのも好きです。おいしい食べ物は多くを孫たちに食べさせ自分はいつも最小限ですし、街頭の募金活動を見ると素通りできません。お風呂も一番最後です。
むかし言われていた「滅私」のこころを、少しも卑屈にならずにごく自然に発揮できるのです。













e0153357_9361093.jpgジイジは、バアバこと内藤三重子のモノづくりの根本はこの「あげる」精神だと思っています。
アートとかモノづくりというと普通はいかに自分らしさを表現するかということになりますが、バアバのモノづくりは単なるオレがワタシがといった短絡的な自己表現ではなく、いつも自分以外の誰かが介在しているように見えます。
例えば、新築祝いだったり、誕生祝いだったり、何かのお礼返しだったり、制作の発端が誰かにあげるためにつくることがとても多いのです。
いまHAND & SOULに並んでいるバアバ作の商品の多くの第1号はそうして生まれたものです。
みんなバアバの価値観やライフスタイルや感性から生まれたものには違いありませんが、同時にそれが自分以外の誰かの生活や感性と一体化する願いが込められているのです。






e0153357_10184347.jpg今回取上げた流木人形も、もとは友人である童話作家T.M子さんの作品に触発されて、彼女にプレゼントしようとつくったのが最初です。

日本海や沼津の海岸の波打ち際に散らばっている流木の細かい破片をひとつひとつ形を選んで拾ったものを、手、足、首にして、縫いぐるみの胴体に取り付けた人形です。
人のよさそうな流木人形には「滅私」のこころが少し乗り移っているように見えませんか?








流木人形 (背の高さ 約20cm) 1つ  ¥3,000
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by love-all-life | 2010-04-03 20:09 | 「モノ」がたり | Comments(2)
Commented by そう at 2010-04-06 21:51 x
私は陶芸をしていたのですが、人にあげるために作っていたら、自分の手元に一つも残ってませんでした。でも、相手を考えながら作るといつもと違うものができるような気がします。
Commented by love-all-life at 2010-04-07 10:41
南海の孤島でモノ作りができるでしょうか?人がいてはじめてモノがつくれるのですね。ありがとうございました。バアバ