HAND & SOUL

今年はタコ年?

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べつにタコ焼きファンでもないジイジにとって、タコといえば普段はお正月のおせちに入っているタコを2、3枚いただくほどのお付き合いしかありません。
ところが今年はどういうわけかタコと縁が深い年となりました。

ことの起こりはこの夏に開催される瀬戸内国際芸術祭と関わりができたことからでした。
近年なにかと話題の直島をはじめとする瀬戸内海の島々を舞台とする国際芸術祭に、親しいご近所の方の弟さんが公募するというので、新潟の大地の芸術祭を見てきた経験などお話していたら、なんとたくさんの応募のなかから難関を突破してプロジェクトが採用されたのです。そんなご縁で今回の芸術祭の舞台となる7つの島のなかでもいちばん小さな男木島でのプロジェクトのお手伝いで何度か島を訪れました。この過疎の離れ小島のことは話すことが一杯あるのですが、ここではタコの話に絞りましょう。

その昔源平の合戦があった海域に、周囲4キロちょっとの小山ひとつが浮かんだような男木島の産物と云えば海産物だけ。なかでもタコは島の特産物であるらしく島のいたるところにタコの存在を窺うことができます。

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民家の庭先や港にはタコ壷が山積みされていますし、集落の坂道のあちこちにそそり立つ竿は鯉のぼりの竿と思いきやタコの日干し用でした。ここで干されたタコはいわばタコのスルメですが、これがとても硬くて年寄りの歯には立ちません。
島のお料理と云えばほとんどが海産物ですが、そのかなでも定番は「タコ天」、その他にもタコの酢のもの、煮付けなどが食卓狭しと並びます。

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一夜島民の家に宿をお借りしました。港を足下に、浜風を受けながらはるかに島々が浮かぶ瀬戸内の落日を望む絶景の庭で薪を焚いての晩餐となりましたが、主人が用意してくれたメインディッシュは煮立った大鍋に3尾のタコをぶち込んだ茹タコでした。このタコは翌日の朝食にも昼食にも出てきました。
男木島の住民のほとんどはお年寄りだというのに、どんな食生活をしているのだろうか。タコを柔らかく食べる特別なレシピをもっているのだろうか、それともよほど健康な歯の持主たちなのだろうか、ジイジの単純な疑問でした。

さて、情報から遠ざかっていた島から帰るとサッカー・ワールドカップが大詰め。新聞に目を通すと飛込んできたのが試合の結果を予言してすべて的中させたドイツのタコの「パウル君」の話題です。

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ついには決勝戦のスペインの優勝までみごと的中させてしまいました。単に偶然が重なっただけなのかタコには超能力があるのか。日本では参院選挙戦の結果をタコに占わせていましたが、こちらのタコは最後まで選択をためらったそうです。日本の政局の複雑怪奇さを見抜くとはやはりタコには超能力があるのかもしれません。
となると男木島であれほどタコ三昧をしたジイジは幾ばくかの超能力を摂取したはずとの期待も高まろうというものです。


瀬戸内国際芸術祭2010 http://setouchi-artfest.jp/
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by love-all-life | 2010-07-12 21:03 | 文芸・アート | Comments(0)