HAND & SOUL

HAND & SOUL「モノ」がたり 72 <鏡よ鏡、私の背を高くしておくれ>

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妹が昔使っていた上丸の化粧鏡でした。藤蔓のフレームと小さな棚がついていましたが、傷んで使われていなかったのをバアバが目をつけ、リニューアルしてあげるとわ言って引き取ってきました。その後、妹は結婚してアメリカに行ってしまい、鏡の枠は壊れてわが家の庭の片隅に放って置かれたのを、今度はジイジが目をつけて杉板でご覧のようなフレームを付けました。

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お互いに廃材や流木や錆びたトタン板などを素材にしてモノづくりすることが多いジイジとバアバは、散歩していてゴミの山のような場所では必ず速度がゆるみます。
お互いに別のものに目をつけたり、同じ汚い板きれを宝物のように「美しいね」と言い合ったりします。そんな材料を拾ったときは、共有財産だけにどちらが使うかなかなか微妙な駆け引きがあるのです。
今回の鏡も、もしかしたらバアバが使いたいと思っていたかも知れません。ジイジはそんなバアバの気持を気づかぬ振りをして、「こんな鏡にしてはどうかね」と先回りしてしまったのです。
多分バアバは「しまった」と思ったでしょう。「こんちきしょう」と内心悔しがっているかもしれません。ジイジも「少し悪かったかな」と思っても口にはしません。逆のこともあって、お互いさまなのです。

出来上った鏡を展示するにも狭くて場所がありません。仕方なく同じスタイルの姿見の前の床に置いたのですが、前に立つとなんとファッションモデルのように脚がすごく長ァーく見えるではありませんか。まさにマジックミラーです。ウソだと思ったら一度来て見ていい気持になってください。

<化粧鏡>
枠480mm(w)×580(h)  鏡310(w)×500(h)  枠:杉板、乱れ凹凸柄、ペイント+サンダー仕上げ   ¥12,000
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by love-all-life | 2011-04-19 08:35 | 「モノ」がたり | Comments(0)