HAND & SOUL

HAND & SOUL「モノ」がたり 80 <椅子だった椅子 2 >

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取り壊しになった隣家の食卓の椅子三脚、ゴミみとして廃棄されるのを貰い受けて、こわし屋の孫と、つくり屋のジイジが共に遊んだ結果はこんな「椅子」に変身しました。

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<廃材で再生>
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e0153357_1612327.jpg昨夏訪れた瀬戸内の男木島は、古い船板やうち捨てられた漁具などがわんさとあって、ジイジにとってはまるで宝の島のようでした。高松の建築家Wさんに頼んで少し送ってもらい、いつか何かに使おうと庭に置いてあったものを、今回「椅子だった椅子」とドッキングさせました。もとの椅子の骨格部分はペイントで塗り分け、座にはごつい犬釘が顔を出したままの船板片を寄木にし、背はなにか漁の収穫物入れとして使われていたと思われる穴のあいた箱の断片を使いました。







<手編みで再生>
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e0153357_1614404.jpgバアバがストックしていた古布を細く裂いてミシンで繋いで紐をつくり、麻縄と合わせて座と背を編みました。ミシンといえばジイジが小学生の頃、母が踏んでいたシンガーミシンでを横からいたずらで使わしてもらって以来です。馴れない手さばきで針を何本も折り、バアバからは見ていられないという顔をされるし、嫁さんからは、75歳のおじいちゃんがミシンを習う姿ってカワイイとからかわれるし・・・。さらに編みは初めてとあって、目を間違えること数百回、失敗を重ねて座と背を編むだけに一週間かかりました。それにしても編み物とはまさに時間を編み込むものだと知りました。昔の人が糸一本、布片一葉をいかに大切にしたか実感です。





<工事板で再生>
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e0153357_16233074.jpg新潟にいた時に作品づくりによく使った板材に、工事現場などで拾う赤白の板があります。人に尋ねたら、赤白丁張板と教えてくれました(教えてくれた人は「コーハクチョーバン」といっていました)。土木工事で地形の測量などに使うものらしいのです。節がなく材質が均一で細工がしやすいので利用していました。長岡ではホームセンターでも売っているのに、なぜかいま住んでいる鎌倉界隈で見ることがありません。かって土建業者が日本一多かったといわれる土地がらのせいなのでしょうか。
赤と白に20センチで塗り分けてあり、この板を使うと作品が明るく華やかな感じになります。背の上にはバアバが好きなLOVE ALL LIFEの文字を入れました。座板などを止める釘は拾い集めてあった錆びた釘を使ってジャンクの材質感にこだわりました。
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by love-all-life | 2011-09-01 16:36 | 「モノ」がたり | Comments(0)