HAND & SOUL

HAND & SOUL「モノ」がたり 85 <戦後のクリスマス狂想曲>

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毎年この時期になると、クリスマスにはセールみたいなことやらないの?って聞かれたりします。
改まってクリスマスセールなんて、なんか大げさだなぁなんていっているうちに、ずーっと先のことのように思っていた12月に入ってしまいました。師走という言葉が今年はなんかすごくよそよそしく感じられます。

クリスマスといえば、社会に出たての50年ほど前のクリスマスが忘れられません。
前にも書きましたが、ジイジもバアバも最初の職場は女性専門の百貨店・銀座4丁目の角の三愛で、主にディスプレイの仕事などをしていたのですが、なかでも大仕事といえばクリスマスの飾り付けです。飾り付け自体はひと月以前に済みますが、仕事はクリスマス当日まで続くのです。

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日本が敗戦の廃墟からどうにか復興をとげ、暮らしを楽しむ多少のゆとりが出たことや、アメリカン・カルチャーの洗礼もあって、戦後のこの時期にクリスマス狂想曲といでもいうような不思議な社会現象がありました。
クリスマスイブとなるとすごい数の勤め帰りのサラリーマンが、一様にサンタのとんがり帽子をかぶり、手にクリスマスケーキの箱をぶら下げて街に練り出すのです。
六本木も青山もまだ田舎っぽかった当時、東京の繁華街といえば銀座でした。4丁目の交差点あたりは繰り出した人でギュウギュウ詰め状態で、地下鉄入り口の屋根にはその有様を撮ろうと報道のカメラが陣取って鈴なりです。歩道のあまりの混雑に、4丁目の角のウインドウが人々の圧力で割れると危険だからと、新兵のわれわれは上司の命令でウインドウのガラスを中から押さえていなければなりませんでした。
バーやキャバレーで大騒ぎする面々もいますが、多くは当時いたるところにあった喫茶店で500円(今の感覚でいえば5,000円くらいでしょうか)の目の玉の飛び出るような値段のコーヒーとケーキのセットメニュをオーダーし、あとはジングルベルを口ずさみながらひたすら憑かれたように練り歩いてから家路につくのですが、ケーキが家族に届くころにはよれよれになっていたに違いありません。
昨今の家族中心の落着いたクリスマスから考えるとそれはまさに狂態としかいいようのない、それ以後始まる空前の消費社会の予兆のような出来事でした。

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そんな体験をしたジイジ&バアバはクリスマスというと、商業主義にスポイルされる困ったイメージと、ビング・クロスビー主演の映画「ホワイトクリスマス」の甘いイメージがない交ぜになっていて、ワケもなくウキウキしてしまう一方、あんあまり騒ぎたくないなぁと引いてしまう気分が同居しています。
で、結局今年もクリスマスといってあまり特別なことはしないのですが、新潟時代にバアバがつくって長年わが家に住みついているサンタさんに店頭に出てもらい、いくつかの手づくりのプレゼント・アイテムを用意して、いつものHAND & SOULにちょっとしたクリスマス・タッチの味付けをしました。

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写真:
① 海岸で拾った流木と貝殻のリース(直径25cm) ¥4,000 ② PUSH MAN ブックエンド 1組 ¥4,000 
③ ターキーのウイッシュボーンの額 (13cm×23cm) ¥6,000 ④ 樫の木移しパズル(26cm×10cm×h13cm) ¥5,000
⑤ 卓上エンジェル・スタンド(高さ30cm) ¥6,000 ⑥ウォールデンの森の家の香炉(12cm×9cm×h12cm) ¥4,000 
⑦ バアバの手づくりクリスマス・オーナメント1個 ¥300から ⑧”LOVE & PEACE” STONE BOX(直径9cm) ¥1,500

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by love-all-life | 2011-12-04 01:08 | 「モノ」がたり | Comments(0)