HAND & SOUL

あけましておめでとうございます

e0153357_16313317.jpg




なにかと多難で騒がしかった年が去って新らしい年が開けました。子どもの頃お正月というと、旧年の悪いこと嫌なことがリセットされて、真っ白な新しい紙に新たな日々を刻むスタートの日というイメージでした。今年こそはと、新しい日記帳を机の上に用意したり、挨拶をきちっとするぞなどと、いろいろな決意をしたものです。またそのような気にさせる正月らしい儀式が存在していました。
元旦の朝は皆が早起きして一家全員で挨拶を交わし、子どももお屠蘇の杯を廻され、女達が大晦日の晩遅くまでかかって用意したおせち料理のお重を卓上に並べて、ひとりひとり名前の入った箸を使い、カズノコやスルメやゴマメや昆布巻きや黒豆がおせち料理にある由来などを聞きながら、子孫繁栄、家族の長寿や健康を願ったり、仕事の尊さなどを教えられたりしてるうちに、「今年は良い子になるぞ」などと決意を新たにしたものです。
ひらがなが読めるこどもは百人一首のカルタとりに加わります。意味も解らずひたすら歌を丸暗記するうちに、日本の言葉や雅の雰囲気の一端を体感します。「む・す・め・ふ.さ.ほ.せ」で始まる句は1枚しかないから、読み手の1語が発せられた瞬間に手が出せると教えられると、反射神経では負けない子どもは結構大人と競うことができるのです。

こんなお正月の姿がだんだん薄らいできたのは、核家族化や、住まいからお座敷がなくなってきたという事情もありますが、戦後テレビでNHKの紅白歌合戦が始まり、子供たちが大晦日の深夜まで起きているようになってからのように思います。家族が勝手な時間に起きるようになり、朝の儀式が簡素化され、年代別にそれぞれが別な楽しみ方をするようになりました。
お正月から文化の伝承という意味合いがなくなれば、「紅白」を観ても誰がだれだかさっぱり分からず、若者達のゲームに全くついていけない老人は端役の端役に転落するしかありません。

e0153357_16321756.jpg








それでも、元旦の朝、孫たちを連れて出掛けた近所の銭洗弁天への初詣では、家族の無病息災と東北で被災された方々の復興を祈念し、引いたおみくじはなんと「大吉」! <願望(ねがいごと)>は「段々吉運に向かひて思はず早く叶うべし」でしたし、<商法(あきない)>では「ひそかにすれば吉」とあるではありませんか。まだ神様は吾を見捨て給わずです。

e0153357_16335848.jpg








この写真、元旦に目にしたでなかで最も正月らしく威儀を正した装束です。弁天様に中年の女性のお供で初詣に連れられてきたワンちゃんです。紋付の紋が丸に一の字で、なんとわが家の家紋と同じなので驚きました(ただし、横一文字は骨でしたが)。
[PR]
by love-all-life | 2012-01-02 16:41 | その他 | Comments(3)
Commented at 2012-01-04 01:33 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by love-all-life at 2012-01-04 10:07
大平君へ
なつかしく、うれしいお便りをありがとう。今年は良い年になる予感がします。
新潟で美術・技術の指導をされているとのこと、日々若者の才気と感性に触れて得られる刺激は何事にも代え難い喜びです。あなたの指導を受けている中学生はラッキーです。
鎌倉での再会を首を長くして待っています。

Commented by remmikki at 2012-01-04 22:49 x
明けましておめでとうございます。
賀状の枝、龍そのもの、すばらしいですね!よくまあ、こんな枝ぶり見つけたものと、感心して拝見しています!

本年もどうぞよろしく!