HAND & SOUL

空は誰のもの?

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少し前小ブログに、周辺の道路が度々の修復舗装でパッチワークのように醜いと書き、世界遺産を目指す鎌倉の景観がこれでいいのですか?と市長に問いかけました。間もなく市から、いまの状態は仮舗装であっていずれキレイに舗装されますのと返事がきました。まずはしっかりウオッチするつもりです。

さて、もうひとつ前から気になっている都市景観の問題に空中を縦横に走る電線があります。
19世紀が煙突の世紀であったとしたら、20世紀は電線の時代であり、21世紀にはいずれ電線も旧弊なものとして消えて行くのではないかと考えたいのですが、実情はそのようになりそうもありません。

時代劇ドラマや映画のロケハンで、100年、200年昔と変らぬ景色を探すことはそれほど難しくはないが、いざ撮影しようとすると電線が邪魔して使いものにならないというボヤキを聞いたことがあります。すばらしい風景写真を狙うカメラマンにとってもこの悩みは深刻なはずです。
世界の多くの国からみれば考えられないほど豊かな緑と水に恵まれていながら、そこから生まれる美しい景観を日本ほど無神経に扱っている国はないでしょう。まるで雪舟の山水画の上に鉛筆で殴り書きしたような電線、電線、電線です。
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ここに示した写真は、べつに特別な場所を選んで撮ったわけではありません。近所の散歩の道すがらカメラをちょっと上に向けてシャッターを切っただけです。つまり日本はどともかしこもこのような状態だということです。

鎌倉にも電線埋設をした区域があります。鶴が丘八幡宮から海岸へ通じる若宮大路です。しかし世界遺産を目指す観光都市鎌倉にしてほんの一部だけなのです。ま、電線の埋設が都市の美観上好ましいという意識だけは一応あるわけです。でも玄関だけちょっと掃除してあとは散らかしっ放しというのが現状なのですからまだまだ民度が低いと言われても仕方がありません。
もちろん電線埋設には莫大な費用がかかるでしょう。地方都市だけで解決できる問題ではないかもしれません。東電をはじめとする電力会社にひと肌もふた肌も脱いでもらわなければならないでしょう。しかし原発事故で放射能に汚染された地面をすっかり削りとってもその土の処分のメドがたたないというような滑稽とも言える愚かしさに莫大な費用をかけるのなら、この際思い切って空中の汚れもとってしまったら?
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by love-all-life | 2012-02-17 15:25 | 時事・社会 | Comments(1)
Commented by matsu-honu at 2012-03-21 11:39
空はだれのもの、というタイトルに共感しました。電線の氾濫は無計画さの象徴でしょうね。しかし横浜開港当時の絵葉書など見てますと、おもに電話線でしょうがある意味整然としていてそれはそれで美しいと思わせるものがあります。オーディオのアンプの内部配線なども整然としていると美しいものです。地下に埋められればそれはベストでしょうが、差し当たり今のように最短距離で引き回すようなやり方を改めるだけでも、美観は向上するのではと思ったりします。
もうひとつ、郊外のパチンコ屋などが夜空に向け強力なサーチライトを照射するのも、空は誰のもの?と。