HAND & SOUL

老いてますます子供

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ウォルト・ディズニーはディズニーランドをつくったとき、そのコンセプトについて「あらゆる年齢の子供たちのための、地上で最も幸せな場所 (The happiest place on earth) 」だと言ったといわれます。
あらゆる人間のなかに潜む「子供」という普遍性に目をつけてあの巨大なディズニー王国を築き上げたわけです。

新潟にいたころ、お隣の県立近代美術館に毎年巡回されてくる「ジュニア美術展」を観るのを楽しみにしていました。幼稚園児の自由奔放な作品に目を奪われる一方で、小学校高学年、中学と年齢が上がるにつれて、だんだん絵が巧みにはなっても心が奪われる作品が少なくなるのを訝しんだものです。
常識や論理的思考が、絵から「感じる」を次第に消し去っていって、「わかる絵」を指向する結果だろうと推測されます。これが人間が成長するということであり、その道程を一心不乱に辿ることによって人類は今日の世の中の発展、近代化を成し遂げられたとも言えるわけです。
とは言いながらひとりの人間に戻って考えてみると、この道筋が必ずしも「幸せ」を約束してくれたわけではないことは誰もが感じているところです。
しかし「感じる」は実は消え失せてしまったわけではなく、すべての大人の心のなかに押さえ込まれているだけで、ほんとうは表に出たくてしょうがないということを誰よりも敏感に察知した天才がウォルト・ディズニーだったということなのでしょう。

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「わかる絵」が苦手な、ということはいつまでたっても精神的に未熟なジイジは、いまでも子供だましのジャンクを山ほど溜め込んで、時折引っ張り出しては眺めたりいじくったりする時間を楽しむこと幼児の如くです。そしてしばしば作品づくりのヒントを得てもいます。

上の写真はそんな悦楽の時間にスナップショットしたものです。呉越同舟で平和裏になにやら話し合う動物たちの姿はどこかの国の政治家に見せてやりたいくらいで、ジイジは気に入っていますが、家族はそうでもないらしく現在はわが家のトイレに冷遇されて掲げてあります。
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by love-all-life | 2012-06-04 16:31 | その他 | Comments(0)