HAND & SOUL

俗世間 つもりちがい


京都の嵯峨野めぐりのとき、化野(あだしの)念仏寺の寺務所の板壁に張り出してあった
「俗世間つもりちがい十ヶ条」です。

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あまりにもわがコトをズバリ言い当てられていて、グサリとこころに突き刺さりますが、一人で恥じ入るのは口惜しいので、皆さんにも紹介しちゃいます。

このお寺は「化野」と記して「あだしの」と読むのですが、「あだし」とは、はかない、むなしいを意味し、また「化」の字は「生」が化して「死」となり、この世に再び生まれ化けることや、極楽浄土に往生する願いなどを意図している、とお寺のリーフレットにあります。

この地は古来より葬送の地として知られ、何百年の歳月を経て無縁仏と化し、あだし野の山野に散乱埋没していた仏を集め配列安祀した石仏・石塔は八千体にのぼり、この地を訪れた兼好法師や西行も命のはかなさに想いを馳せた詩や詞を残しています。と、これもリーフレットからです。

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それだけに、春・夏・秋・冬、観光情報に踊らされて押しかける無邪気な観光客に、少しは自分のことも見つめてみてはと、己の姿を映す鏡として上の張り紙を掲げたのでしょう。
それにしても、お坊さんというのは名コピーライターです。






 
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by love-all-life | 2012-12-21 22:05 | 文芸・アート | Comments(1)
Commented by remmikki at 2012-12-28 07:31 x
素晴らしい言葉ですね。思わずうなってしまいました。これ私のブログでも紹介させていただきたいです。
それにしてもジイジさまの「お坊さんは名コピーライター」とは同感です!我が家の部屋に貼りつけておきたい言葉です。