HAND & SOUL

HAND & SOUL「モノ」がたり 108 <ガラス・ボトル讃>

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昔、理由あってバアバと一緒にオクラホマのロートン(Lawton)に旅したことがあります。アメリカの田舎も田舎、かってはコマンチ族などのインデアンの居住地域で、ゴールドラッシュ時代に移り住んだ白人がつくった街ですが、辺り一帯は草原で野生のバッファローがのんびり寝転んでいたりする、まさに西部劇の世界です。また竜巻の多発地帯でもあります。

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その一画にザ・ミアーズ(The Meers Store & Restaurant)というハンバーガーショップがあります。
ここのテキサス・ロング・ホーンという角長の牛肉のステーキやハンバーガーは地元の人が絶対的な全米一(ということは世界一)と胸をはる店です。店の構えも、内部もフロンティアー時代そのものです、といっても、つまりはハリウッド西部劇のセットそのままということです。客席は太ったジョン・ウエイン、太ったバージニア・メイヨで大盛況です。
この店の定番は直径7インチのハンバーガーで、ジイジ、バアバが二人がかりでも持て余すほどの大きさなので、おいしかった?と聞かれても、実のところ、残さないで食べられるかどうか、隣席のジョン・ウエイン爺さんの目線が気になってゆったり賞味するどころではなかったのですが・・・。

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じゃ、なんでこの店の話をするかと言えば、ジイジ・バアバが、オッ!と顔を見合わせたものがあったからです。
それは、この店ではジュースやアイスティなど飲み物を、指が引っ付く程ギンギンに冷やしたリユースの空き瓶に入れてサービスするのです。大きさもネスカフェの大壜や大型のマグカップくらいあり、これもジョン・ウエイン級ですが、口のところがネジ溝があるのでリユースなんだとわかります。いかにも西部の荒くれ男相手の商売って感じです。そうか、西部開拓時代には鍋ひとつ、ビン一本にしてもすごく大切だったんだろうな、と巧まず歴史に想いを巡らす心憎い演出になっていて、えらくカッコ良く感じられたのでした。

それ以来ということでもなく、以前からガラス瓶が好きで、使用済みのビンはゴミ回収に出す前に選別してリユースをしています。
ジャムやスパゲッティソースやインスタント・コーヒーやワインや香水などの空き瓶、シンプルなフォルムのもの、変ったフォルムのもの、欧文字が彫り込んであるものや、古くて質の悪いガラスビンなどです。
ホームメイドのピクルスやバジルペーストを入れたり、拾った石や葉っぱ、作業道具や小物作品の収納に、中味が見えるし、無用な色もないし、重みもあるし、とても重宝です。
それに一度お役目を終えた後に再びカンバックという空き瓶たちの境遇が、幾分うらやましくもあります。

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The Meers Store & Restaurant : http://www.meersstore.com/menu.html#goldbeer
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by love-all-life | 2013-08-01 18:26 | 「モノ」がたり | Comments(0)