HAND & SOUL

HAND & SOUL「モノ」がたり(116) 「あれは、こんなでした」

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半年前の話になりますが、青山でのHAND & SOUL展開催中のある日、カメラを手にしたカッコいい女性が現れて、「カメラマンの石黒美穂子です」と名乗られ、「展覧会のパノラマ映像を撮りませんか」と声をかけられました。
「・・・パノラマ映像ですか?」と口ごもっていると、「パノラマカメラで展示の様子を360度ぐるりと撮って、後で自由自在に観ることができるんです」という説明。なにせハイテクとなるとハナからダメと思い込んでいるジイジですので「・・・じゃ・・お願いします・・・」となりました。

熱心に撮影して帰られて半年。昨日メールで「遅くなりましたが、パノラマ写真ができました」と360度映像なるものが送られてきました。
「どんなものができるのかなぁ」と期待を込めておおよその想像はしていたのですが、出来上がったものは、期待をはるかに上回る面白さ、懐かしさ、楽しさでした。
展覧会場をぐるぐる回って見たり、ふわっと浮き上がって見たり、でんぐり返しで見たり、寄って見たり、離れて見たり、魚の目で見たり、鳥の目で見たりとまことに不思議な空間体験です。

近頃のバーチャルな映像に慣れた若者にとっては驚くほどのものではないかもしれませんが、個々の作品を(一応)丹精込めてつくり、あーでもない、こーでもないと展示した空間は、もうこの世に存在しいないわけで、作者としてこんな風に追体験できることは嬉しいかぎりであるばかりでなく、「残念だけど行けなかったよ」と連絡をくれた知人・友人に、「あれは、こんなでした」と報告できるのはありがたいことです。

で、「あれは、こんなでした」。

石黒さん、ありがとうございました。









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by LOVE-ALL-LIFE | 2014-09-11 17:57 | 「モノ」がたり | Comments(0)