HAND & SOUL

アーツ&クラフツ展

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上野で開催されている「アーツ&クラフツ展」に行ってきました。
会場の入り口に近代デザインの父と言われるウイリアム・モリスの有名な言葉が大書してあります。
「暮らしの中に『役に立たないもの』『美しくないもの』を持ち込んではいけない」

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ウイークデイというのに会場は若い人を中心にかなり混み合っていいました。
モリスの言葉が今も、いや今だからこそ強いメッセージ力をもっている証でしょう。

トレンドだから、欲しいから、買いたいから…、これらはもちろんものを買う立派な理由ではありますが、「買いたい」欲望を満たしたあと、廃棄されるまでゴミ同然に捨ておかれるものたち。
限られた敷地に庭木も植えられないほど目一杯の間数の家を建て、広々と暮らしているかと思えば、次から次へと買い込んだものに場所をとられて住まいの空間は結局ウサギ小屋。
どこか変だと知りつつ、そんな暮らしから抜け出せないわれわれの耳にモリスの言葉は痛撃であると同時に、良寛さんの言葉のような清々しさを感じさせてくれます。

会場には、「暮らすこと」は「美しく生きる」と同意語なんだと言わんばかりに、丁寧に丁寧に考えられ、丁寧に丁寧に職人の手でつくられた作品が、幾ばくかの貴族的臭いを漂わせながら展示してありました。

帰りの電車の中で図録を見ていたら(デザイナーと職人が)「手と手を取り合って、手と心で仕事をする」という言葉に出会いました。

やはり”HAND & SOUL”なんだ!


*図版:アーツ&クラフツ展切符半券、ウイリアム・モリス写真は展覧会図録より
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by love-all-life | 2009-03-28 22:36 | 文芸・アート | Comments(0)