婦唱夫随
大学を退職して1年経ちました。60年あまり揺られて来た乗り合いバスから、「さ、ここまでよ」と、一人荒野のバス停に降された心細さを感じないでもなかったですが、いまは、こちらの境遇が変わったというより、バスの方が荒れ地にの乗り入れたところに嵐がやってきてガタビシ悲鳴をあげているのを眺めているって感じです。
いちはやく”CHANGE”と方向転回したバスもありますが、”CHANGE”しようにも表示板さえ見つからず右往左往しているかって自分が乗っていたバスもあって、「みんな、ほんとうに大変だろうなぁ」…。
荒野に降り立って、どちらへどう歩けばいいのかうろうろしているジイジにたいして、昔からバスになんか乗っていなかったバアバのほうは荒野の暮らしに慣れているので、次々と歩く先を決めることができます。
この1年間、長岡での展覧会も、お店を持ちたいと主張したのも、店をもつなら前宣伝に鎌倉で展覧会をしようとギャラリーオーナーと話をつけてきたのもバアバでした。
ジイジはといえば、決まってしまったならしょうがないと、DMづくりや作品づくりに追われています。
というわけで我が家はいまや完全な婦唱夫随の形態となっております。
これが開店PRE VIEWと称する展覧会のDMです。”BORN FREE WORKS”という、由比ケ浜の海岸沿いにあるかわいらしいギャラリーです。親しい友人のJUNさんに応援を頼んで、潮風が香る展示にしたいと思います。
*落雷写真:NATIONAL GEOGRAPHIC Vol.194,No.5より
by love-all-life
| 2009-04-01 18:01
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