HAND & SOUL

2010年 02月 03日 ( 1 )

HAND & SOUL「モノ」がたり 38 <雛人形づくり>



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この時期バアバは雛人形づくりに係りっきりです。毎年の個展が迫ってきているからです。

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内藤三重子の雛人形づくりは、まずホームセンターで桂のブロックを買ってくるところから始まります。
木のブロックをいくつかに切り分け、首、手、足と切り出し小刀で彫っていきます。一体分を彫るのに一月ほどかかるでしょうか。この段階でたくさんのバンドエイドと、ジイジの小刀の研ぎの助けを必要とします。

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彫り終わるとそれらを着色しお顔を描きます。当然のことながら、顔の墨入れでバアバ雛の「らしさ」が生まれます。
次に部分部分を針金と糸で連結させます。針金を使うのは手足首の動きをつくるためです。

もうひとつのバアバの雛のこだわりは衣装づくりにあります。通常市販の雛人形の衣装は立派な錦織の十二単などを来ていても、それらは糊で固定されています。しかしバアバの場合は、押し入れいっぱいの段ボールに収集した古布から丹念に選んで、ひとつひとつの衣装を人形のサイズに合わせて全部個別に作って何重にも着せるのです。ですから着せ替え人形のように着脱ができます。

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この時のバアバは、明治17年生まれのジイジのおばあさんが昔障子から差し込む光のなかで縫い物をしていた姿とそっくりです。

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こうして出来たバアバの雛人形は個展で不思議と(失礼、バアバ)すべて売れてしまいます。
HAND & SOULを開いた当初から、店をもったのだからここでバアバ雛の展示をしたいねという声はあったのですが、すでに前からの約束を鎌倉と新潟のギャラリーにしているので、実現は難しいのです。
「今までお世話になってきたお店をムゲにできません。来年あたりはそろそろ最後となるかもしれないので、自力でしたいと思っています。韓国で習ってきたポジャギや伝統工芸の衣裳入れなどもつくりたいと思っています。」とは、締切りに追われてちょっと弱気と、相変わらずの強気の混ざったバアバの言です。
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by love-all-life | 2010-02-03 12:12 | 「モノ」がたり | Comments(2)