HAND & SOUL

2011年 02月 17日 ( 1 )

ガラパゴス化現象

つい最近話題を引用させてもらったばかりなのでいささか気がひけるのですが、朝日新聞の今朝の「ザ・コラム/ガラパゴスで携帯をみた」はまたまた驚きと教訓に満ちていました。


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ガラパゴス諸島というと、太古の自然の姿がそのまま残る絶海の孤島で、その昔ダーウィンが進化論の着想を得た世界自然遺産第1号、まさに自然環境保護の聖地だと思っていました。
ところが記事では、ガラパゴスは満員のクルーズ船が行き交う、一大リゾート地だというのです。そしてなんと大型携帯ショップまであるというではありませんか。

これまでテレビで一度ならず「ガラパゴス」で無邪気に島を歩き回るイグアナやゾウガメなどの姿をみて、ああ原始時代の光景とはこんなだったのかなぁ、一度はこの目で実際に見てみたいものだ、いやいや、これはこのままそっとしておかなければならないのだと自ら言い聞かせていたものです。それが年に14万人もの観光客が押し掛けるテーマパークと化しているとは。
これじゃ大相撲の八百長よりたちの悪い裏切りじゃないかと奮然としてみたものの、南米一物価が安いとされる、まあ貧乏国のエクアドルが、観光資源としてドル箱のガラパゴスから世界中から金をもってやってくる観光客をシャットアウトするはずはないと分別を働かせてみるものの、これまたはなはだ気分がよくありません。

そもそもこのコラムは、いま日本で流行語となっている「ガラパゴス化現象」とは何かを現地で検証しようというのがアイディアなのです。
果たして現地の携帯ショップの棚は韓国や北欧、中国に占められていて日本製品をみることはほとんどなく、かって圧倒的であった日本製の家電製品もいまは見る影もないという。
また日本での「ガラパゴス化現象」という流行語を、日本国内で独自に発達した製品を島固有の動物に例える言葉だと説明すると、揶揄ととられ一応に不愉快そうな反応が返ってきたとレポートされています。

このレポートでみる限り「ガラパゴス化現象」とは、神聖・無垢とされていたものの正体が、実はしたたかな保身と利己に固まったモンスターだったことが明らかになる現象と定義し直したほうがよいのかもしれません。たとえば八百長相撲のように。
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by love-all-life | 2011-02-17 14:02 | 時事・社会 | Comments(0)