HAND & SOUL

2012年 03月 08日 ( 1 )

食卓一杯の瓦礫

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一昨日、朝刊を開いたら視野一杯に被災地の瓦礫の山が飛込んできました。環境省が瓦礫撤去に国民の理解と協力を求める広告です。

「復興を進めるために、乗り越えなければならない『壁』がある。」
新聞紙2ページの見開き一杯に広がるの石巻市の瓦礫の写真が、いままで朝食をとっていた食卓を覆ってしまいました。

この手の映像はもう見馴れてしまったくらい何度もテレビで見ていますが、こうして眼前30センチでじっくりと見てみると、印刷された静止画像なのでテレビと違って凝視がきくだけに、非現実な現実と対峙せざるを得なくなります。被災の現場を肉眼で見た人は多分この何十倍ものインパクトを体験するのでしょう。

全体が木屑の堆積のように見える瓦礫のなかに人の暮らしのすべてがミキサーにかけられたように引き裂かれ砕かれて混在しています。ソファがあります。縫いぐるみのクマがあります。しかしほとんどのモノはカタチをなさず、その素材さえ定かでありません。何百年もかけて人類の英知が築き上げて来た「安全」「快楽」「便利」は、1時間にも満たない自然の力の前に脆くも崩れ去ったのです。そそり立つ瓦礫の山はバベルの塔の再現のようにもみえます。
モノはこわれても人の心は壊れないということを示さなくてはなりません。被害を被った人、被害を免れた人の間に『壁』があってはなりません。
いまこそ、人と人との絆が断たれたことによって崩壊したバベルの塔の故事を活かすときなのではないでしょうか。


近頃は広告の存在感や役割が希薄になったと感じできましたが、久しぶりに一つの広告を前にして、気持を動かされ、考えさせられました。
しかし、この広告は国民に何かを「する」よう呼びかけているのですがら、ただよい広告だったネで済ますわけにはいきません(そう思わせるところがよい広告の証拠なのですが)。
さて、70半ばのジイジにできることはといえば・・・現地で瓦礫撤去のお手伝いといっても手足纏いになるだけだろ
うし・・・、そこで大学受験に失敗した孫に復興支援のボランティア・ツアーに行くことをけしかけ、こちらが費用を負担することにしました。
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by love-all-life | 2012-03-08 11:46 | 時事・社会 | Comments(0)