HAND & SOUL

2012年 04月 01日 ( 1 )

銭洗い

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HAND & SOULは、店を開ける金、土、日のうち毎金曜日は、物書きで本の虫のである次男の嫁の村椿菜文が自分で選んだ古書を持ち込んで棚にならべ、HAND & SOUL+ BOOKに早変わりします。
出掛けなくても本が買えるし、そして安いので、バアバはときどき棚の本を買っきてます。お酒を売って一儲けしようと花見の場所に出掛けた八ッつあんとクマさんが、自分が飲みたくなって二人でお互いに売り買いをして樽のお酒を全部飲んでしまって売り切れたと喜ぶ、落語「花見酒」よろしく、身内同士で経済の支え合いをしたつもりのようです。

バアバが下の店から買ってきた、田村隆一の「詩人ノート」のページを何気なく開いたら、冒頭から銭洗弁天の話が出てきました。
鎌倉住いの田村隆一夫妻と親しい文士仲間が、銭洗い詣でをしてそれぞれがご利益にあずかり、銭洗信仰のひそかなブームがまきおこったというような話で、詩人や翻訳家やフランス文学者といった、一見金銭と疎遠と思える人たちのご利益への執着がおかしいタッチで書いてあります。本は昭和51年の出版ですから、どんな時代にも銭洗弁天のご利益には何人もあがらえない威力があるようです。

アメリカのクリントン国務長官がまだ大統領夫人だった時期に、お忍びで弁天様に来たことがあり、買物帰りのバアバが偶然家の下の道で一行と遭遇、握手をするという幸運(?)に恵まれたことがあります。先日来日したオバマ大統領は大仏なのに、なぜクリントン夫人は銭洗弁天なのか理由はわかりません。大統領夫人として内助の功を発揮しようとの心遣いからなのか、それとも側近が銭洗弁天を「マネー ローンダリング シュライン」とでも訳したのでしょうか。

HAND & SOULの開店が週末ということもあり、小屋の小さな窓から三々五々と弁天様の坂道を登る絶えない人の流れが見えます。なぜあちらはあんなに繁盛するのに・・・とぼやくつもりはありませんが、年間100万人の参拝者はいささか異常に感じられます。そうしたら新聞記事(朝日新聞3月30日)に「ため込んで安心感 空前のマネー信仰 成熟社会の病理」という見出しに出会いました。
経済音痴のジイジ・バアバ ストアの主としては「あー、やっぱり病気なんだ」と、少しホッとしたような気分になりました。
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by love-all-life | 2012-04-01 10:09 | 時事・社会 | Comments(2)