HAND & SOUL

カテゴリ:その他( 68 )

蟻が十なら・・・

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もの忘れをよくします。起きている時間の半分は何かモノ探しをしているのではないかと思えるどです。いま読み終えた本に何が書いてあったか思い出そうとしてもかなり危ないのです。それで新聞や本を読んで、これはと思う記述に出会ったときは、スキャンしたり、パソコンにメモを残したり、何かの時に備えるようになりました。いわば備忘録ファイルをつくるわけです。
ところが何を記録したかの記憶もかなり危ないので、ときにチェックしたりするのですが、すると、「ふむふむ」、「はるほど」と改めて感心したり驚いたりするのですから世話ありません。

ま、そんな備忘録から取り出した、新聞の投書欄の記事です。



「蟻が十なら芋虫いくつ」
パート 佐古勇治(東京都世田谷区 55)

特別養老老人ホームで働いて1年数カ月が過ぎました。つらいこともあれば、楽しいこともあり、他の職種と変りません。
でも、先日、ちょっと変ったことがありました。ある夜、お年寄りの女性が氷をほしいというのであげると「蟻が十(ありがとう)なら、芋虫は二十」と言ったのです。驚きました。何年ぶりに聞いたでしょう。母がよく言っていた言葉なのです。
その女性に親しみを感じ、ここで働いていてよかったと思いました。当時、心が少し不安定になっていた私に、この言葉は助けとなってくれたようです。
「ありがとう」という言葉が好きで、両親に線香を上るとき、また役立ってくれた物を捨てるときなどに、私は「ありがとう」と言います。でも、面と向かって言われると、逆に照れるときもあります。そんなとき、「芋虫は二十ね」と返せば、相手にユーモアが伝わるかもしれません。
今後、ゴミを捨てるとき、私が「ありがとう」と言ったら、そばでカラスがそれを聞いて、「芋虫は二十」と言ってくれないかな。



こんな風に、子どもがおもちゃ箱から宝物を取り出して悦に入るように、ときどき備忘ファイルから言葉を取り出して、何度もホットしたり、ハッとしたりできるのも、物忘れの効用かもしれませんよ。

写真:北鎌倉の旧北大路魯山人邸の裏山からの尾根道。記憶の細道のように思えたので・・・
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by love-all-life | 2011-12-15 19:56 | その他 | Comments(0)

2011年 最初のお客さま

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お正月最初の土日はお休みをいただき、晴天の箱根で富士山を見て過ごしました。
昨日がHAND & SOUL今年の初日。
お店の前の落葉を掃き、ポーチ(と言えるほどの広さはありませんが)に少し春の趣をと白と青のビオラの鉢を並べていると、早くも最初のお客さんが駅前のレンタサイクルでみえました。
ずいぶん事情にくわしい方と思いきや、なんと朝神戸を発って新幹線でわざわざ来られた初対面のKさんです。

お母さんがバアバこと内藤三重子の昔からのファンで、家にあった「私の部屋」を見てご自分もファンになったと、1982年春号の「私の部屋」携えて来られました。
暮らしの情報誌の草分けだった「私の部屋」に創刊から、その後続いて発刊された「生活の絵本」にもずーっと多くの頁をまかせられてイラストを描きエッセイ書き長年仕事をしていた内藤三重子としては、当時を語り出したら止まるところを知らずで、Kさんもそんな話をお母さんと一緒に聞ききたかったと楽しんでおられました。
一方Kさんも現在の旅館のお客様係りのお仕事にいたるまでの身の上話をされ、ジイジもつられて昔を懐かしみ、家人がつくった焼きそばを3人で分けて食べ、一緒に近くの銭洗弁天に初詣でをし、4時の新幹線までにできる鎌倉案内を地図で印をつけ、ジイジが手が冷たいだろうと差し上げた大きな軍手の手をふりふりレンタサイクルで帰られました。

こうしてHAND & SOULの2011年がはじまりました。すでに気づいてはいましたが、モノづくりが高じて始めた店ですが、人との出会いのが「店」というものの真価なのだと再確認する幸先の良いスタートとなりました。
Kさん、ありがとうございました。
ちなみに弁天様でのおみくじは「吉」でした。
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by love-all-life | 2011-01-08 09:51 | その他 | Comments(0)

Happy New Year 2011


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「・・あ・・けまして・・・おめでとう・・ございま・・・スー、スー、スー・・・」



暮れからお正月にかけて、居眠りばかりしているバアバ作の『なまけうさぎ』に年末年始のごあいさつをさせたことが誤りでした。
あらためまして、明けましておめでとうございます。2011年が皆さまにとってすばらしい年でありますよう、そして地球上のより多くの人々に安らぎと幸せが訪れますように願ってやみません。

ジイジ・バアバほどの年になるとこんな牧師さんのような言葉が割と自然にでてきてしまいます。近頃になってつくずく自分以外の人が幸せでないと自分も幸せではないと思うようになりました。

かって子供の頃は何が何でも自分の幸せが第一でした。大人になり伴侶をもって、自分の幸せと同じくらい大切なものがあることを知り、子供をもつようになって家族の幸せになりましたが、家族の幸せというのは言ってみれば自分の幸せの延長線上にあるものでした。自分の伴侶でもない、血のつながりもない他人の幸せが自分の幸せと感じられるというのはどういうことなのだろうか。
つらつら考えてみると、今日までいろいろな人の考え方や言動を見聞し教えられ、いろいろな人のつくったものを使って暮らし、とにかくこの歳まで大過なく過ごしてこられた「お陰さまで」という気持でしょうか。また直接・間接の関係を問わず数えきれない多くの人々によって「生かされてきた」という世間への感謝の思い、さらに自分の存在を支えている偉大なる自然への畏敬の念ということになるのでしょう。

仕事もなく年の瀬を越すに越せない若者たち、戦争の脅威にさらされて暮らす遠い国、遠くもない国の人々、飽食が原因で病魔に犯されるメタボがいる一方で飢餓で奪われる幼い命・・・幸せとほど遠い人々を生み出す地球上の矛盾、利己の結果としての数々の歪みにもっともっと敏感でなければならないと思います。
他人の幸せが自分の幸せと感じられると同じように、人の不幸は自分の不幸でもあることを肝に銘じましょう。

卯の年、もうぴょんぴょん飛び跳ねるのは無理ですが、『なまけうさぎ』ほどではないにしても、日々の暮らしは柔らかくしなやかに自然体で、をモットーに「手と心」をフル稼働したいと思います。


ジイジ・バアバ
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by love-all-life | 2010-12-31 10:10 | その他 | Comments(0)

HAND & SOUL展


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バアバの作品のよき理解者でサポーターでもあり、ジイジ/バアバの共通の友人のN.H.さんは造形作家、詩人、小説家、写真家、ミュージシャン、サーファー・・・とスーパーマルチタレントです。
そのN.H.さんがこの6月に青山にギャラリーをオープンしました。
なんでもN.H.さんが昔から世話をしていた人から、この場所なんとかならないかと言われ、よし任せてくれと男気を出して開いたギャラリーらしいのです。
モノづくりを始めてから随分たつジイジ/バアバですが、そう云えばまだ都内でちゃんとした展覧会をしてなかったね、ということでN.H.さんにお願いしたところ快諾をいただき、晴れて青山でのHAND & SOUL展の開催ということになりました。

ショップを始めて以来手軽に買ってもらえるような小物をつくって、お客さんと四方山話を楽しむ暮らしが身につきはじめたところですが、ガッツ印のバアバが「これでいいのかしら?」とイエローカードを出したのです。
こじんまりしたスペースに、こじんまりしたHANDSでつくった作品展示ではありますが、SOULだけはたっぷり込めたつもりです。

HAND & SOUL 展
内藤三重子+ 鎌田豊成
TAMBOURIN GALLERY
2010.11.30(火)→12.4(土)
OPEN 11:00→19:00

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おついでがあったらご高覧いただければうれしいです。
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by love-all-life | 2010-11-13 21:17 | その他 | Comments(3)

初めてのワークショップ

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先日来店された女性4人組のお客さんからいきなり「こちらワークショップなんてやってないんですか?」と質問がきて、
H & S  「・・・? いや・・・私たちプロではないし、プロの技術なんてとても教えられませんし・・」
お客さん「木でつくったここにあるようなモノを自分でもつくってみたいと思うんですけど、つくり方教えていただくとかできないんでしょうか?」
H & S  「これでしたらわたしたちがつくったものですから、どうやってつくるかお話しすることはできないことはないですけど・・・」
お客さん「そういうワークショップやってみた〜い!」「わたしもやってみた〜い」「わたしも〜」
H & S  (・・・う〜ん、大きな工房があるわけではないし、道具の数も自分たちのものだけだし・・・)
H & S  「うちの庭でオープンスペースでよければできないことはないですけど・・・経験がないもので・・・道具は共有するということで、テストケースということでよければやってみましょうか」
お客さん「お願いしま〜す!」「!」「!」「!」
ということでHAND & SOUL初めての WORK-SHOPをやることになりました。

つくるものは「ポストカード・スタンドの額縁」です。送られて来るポストカードのなかには捨て難いものがあるし、ミュージアムショップなどで買ったお気に入りのカードなどポストカードって結構たまってしまうものです。それらの収納を兼ねたポストカードスタンドです。
その後別なお客さんにワークショップをやるんですよって話したら「私もやりいたい」という女性が2人増えて6人の生徒さんを相手のワークショップとなりました。
ホームセンターで材料や道具を買い足したり、資料の図面をつくったり、作業の段取りを確認するために1個サンプル作品を再度つくったりと、やや緊張気味に準備し、あとは梅雨どきの好天を望むばかりで当日を迎えました。

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当日は曇り、ちょっと青空も覗くまあまあの天候で胸を撫で下ろしたのもつかの間、講師役のジイジの説明や道具の使い方の練習などを終えて、イザ!これからというときなって雨が降り出しました。あわてて家の中に作業場を移したり、雨が上がったら、家の中は暗いからやっぱり外がいいねと再び仕事場を庭に移したり、接着剤の仮乾燥待ちをしたりなど、想定内の出来事とはいえ想像以上に時間をとられ、3時間の予定が完成までに結局6時間近くもかかってしまいました。
しかし全員ケガも失敗もなく見事に作品を仕上げました。大半の生徒さんが日頃から好きでモノづくりを経験しているということもあって先生としては生徒に恵まれたワークショップでありました。生徒の皆さんごお疲れさまでした。

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それにしても外見だけ見れば100円ショップで売っているものとさほどかわらない額縁ひとつをつくるのに人はなぜ6時間もこれほど夢中になれるのでしょうか?
自分の手が自分の意志どおりに機能しないもどかしさとそれを克服していく体感。一片の板が有為のものへと変身する不思議、それを成し遂げたのが自分であることの喜び、その喜びを分かち合える仲間の存在、これらすべてが「モノづくり」のなかにぎっしりと含まれているからなのでしょう。翻ってこれらの一切が欠落していることが100円ショップの安さの代償といえるのでしょうか。
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by love-all-life | 2010-07-05 14:10 | その他 | Comments(1)

五月の珍客


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以前にもブログに書いたことですが、お店をやる楽しみのひとつは、と云うより最大の楽しみはいろいろなお客さんとの出会いです。
昨日来店のお客さんはと云うと・・・
雑誌の掲載記事を見て来てくれた何人かのお客さん、名古屋から江の電に乗りにきたついでに寄ってくれた女性、世界各地で子供の絵のワークショップをしているバアバの30年来の友人、頻繁にやって来ては「これ売れない?」と石とかビンとか不思議なものを持ち込んでは何も買わないで帰る近所に住む友人、狭い店の中を30分ほどもかけて寡黙に観察してからネックレスなど4,000円ほどの買物をしてくれた今回で二回目になる戸塚からのリピーター、そして何組かのほのぼのカップルや仲良し女性グループ、そしてそして突然現れたスペシャルなお客さんはなんとハムスターさまのご来店でした。

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このハムスター君、飼い主が首から下げた特製のケージに入ってやって来ました。他のお客さんが「ワァーかわいい!」とって近寄ってきても馴れているのか驚く風でもなく、ケージのすきまから鼻先をだして店内を物色している様子です。飼い主の方は大柄・長髪・黒装束の男性で、その風貌とは裏腹に繊細でいかにもやさしいお人柄とお見受けしました。「手づくりのモノが好きでね」ということは凝りに凝ったHAND & SOUL風ケージで一目瞭然です。
他のお客さんは商品よりもっぱらハムスター君を取りまき、ジイジの目はケージに釘付けです。あちらが店を楽しんでくれる以上にこちらがモノづくりマインドを大いに刺激され、また「店をやってよかった」がひとつ増えました。

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by love-all-life | 2010-05-31 10:29 | その他 | Comments(1)

OZ magazine 掲載

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HAND & SOUL が紹介されている「OZマガジン」誌6月号が発売されました。

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チッポケな店なのに1ページを使った破格(?)の扱いです。
取材の日、編集の方と同伴のはずだったカメラマン(カメラウーマンですが)がちょっとした事故で到着が遅くなってしまって、結果的に長時間の取材となって、記者の方と話がすっかり盛り上がってしまったせいかもしれません。
本屋さんで立ち読みもいいけどできれば買ってくださいね、便利な鎌倉案内になっているし500円と手頃なお値段ですし・・・。
2月には「天然生活」誌の別冊付録「fu-chi」でも内藤三重子を特集していただきましたし、1年たって少しづつ認知されるようになるのでしょうか。
なにせ足の便がよくない上にわざわざ隠れて立てたようなロケーションですから、こうして雑誌などで取上げてもらうのはとてもありがたいことです。
でも、あまり大勢の方に来られても手狭ですし、ジイジ、バアバの老腕、細腕でコツコツやっていますから品薄になっても困りますし・・・、これって捕らぬタヌキのなんとかって言うのでしょうけど。

それにしても以前からの予定していたこととはいえ掲載誌が発売された最初の金曜、土曜を臨時休業するのはくやしいし、記事を見てわざわざ来てくれる方がいるとすれば本当に申し訳ありません。ゴメンナサイ
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by love-all-life | 2010-05-14 07:04 | その他 | Comments(5)

みどりの日

みなさん今日5月4日は「みどりの日」ですね。「エッ、4月29日じゃなかったの?」って云う人もいるかもしれないけど、あちらは「昭和の日」ということに改訂されたんですね。
かって4月29日は「天皇誕生日」として国民祝日だったのが、昭和天皇の崩御で一旦は「みどりの日」と改められましたが、その後国会でいろんなやりとりがあって、4月29日は「昭和の日」とし、「みどりの日」を5月4日に移動するとしたわけです。
以上、Wikipediaで確認しなければならないほどややこしいのですが、ま、祝日が増えることに反対はあまりないでしょう。
ジイジたちの年代は国民祝日は年に9日と覚えていたものですが、今は15日+振替休日もあって、タテマエとして国民はゆとりのある暮らしをエンジョイしていることになっています。

世界でも稀なほど緑に恵まれた国土をもつ日本が「みどりの日」をもつのは自然の成り行きかもしれませんが、恵まれ過ぎて緑の本当のありがた味や、緑が失われることへの危機感が乏しいことへの警鐘の日でもあるわけです。
友人のK.M子さんから届いた「警鐘の情景」を転載します。


Just one more problem caused by deforestation..........
森が消えたらこんなことが起こるかも・・・

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by love-all-life | 2010-05-04 00:22 | その他 | Comments(1)

アメとムチ


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少しずつ増えてきた小鳥のさえずり、垣根越しの紅梅白梅・・・そこまで来ているのは分かっているのに冷たい雨に阻まれてぐずぐずしている春に、サッと扉を開けてやるような気持ちでカレンダーをめくります、3月。

去年の今頃は長年の夢だった、そして多分永遠に夢のままなんだろうなと思っていた、自分たちの作品を置く店の話が、友人の勉強小屋を譲り受けることで現実味を帯び、店の名前も「HAND & SOUL」にしますとブログで宣言してしまった以上もう後には戻れないとオロオロバタバタしていました。

グログを遡ってみると、去年の3月1日は厚木にあるアーリーアメリカンのアンティックショップで仕入れた西洋大鋸にペイントでHAND & SOULの手書の文字を入れて看板をつくっていました。
5月にオープンして、お店屋さんゴッコだ、道楽だと云われながら1年近くたちました。
つり銭の計算間違えをしたりリピーターの顔や名前が覚えられなかったりと依然としてオロオロバタバタは続いていますが、鎌倉の奥のこんな片隅のちっぽけな店にまで来てくれるお客さんには本当に感謝、感謝です。

生まれた店はいまだよちよち歩きとまでもいかないハイハイのレベルですが、ジイジ・バアバにとっては「達者でいろよ、頑張れよ」とけしかけるムチでありアメでもあります。
この店がなかったら楽ではあってもどんなにか退屈な暮らしをしていただろうと考えてみると、とてもかけがえのないもののように思えます。まるで可愛がっているうちに暮らしの隅々にまで影響を及ぼしやがては飼い主の生き方までも支配してしまう、ひょんなことから貰った子犬、そんな感じでしょうか。オシモの世話まで喜んでできるほどの境地までなれるまでまだまだ試練はつづくのでしょう。

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by love-all-life | 2010-03-01 19:32 | その他 | Comments(1)

え〜、寅年にちなんだ新春のお笑いを二題。


旧友のKM子さんから届いたメール便です。
一人でくすくす笑うにはもったいないので、お許しを得て公開します。
ついでに英語のレッスンもしてしまいましょう。


<その一>
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<その二>
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「何じゃこりゃ」という方には、リクエストがあれば翻訳をお届けします。
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by love-all-life | 2010-01-05 09:14 | その他 | Comments(0)