HAND & SOUL

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HAND & SOUL「モノ」がたり 6 <6段入れ子家具>

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箱根・宮の下のお土産屋さんで、これが最後ですと言われて求めた箱根細工の入れ子の<家>です。裏に見本と筆書きがあって、うちの宝物の一つです。
入れ子の箱根細工は箱根土産の定番のひとつでしたが近頃はあまり見かけなくなりました。
ほかにこけしや達磨の入れ子などがあって、箱根に来たロシアの宣教師が持ち帰って生まれたのがマトリョーシカだと言われています。

昔、お花見というと、今のように山ほどのプラ容器をその都度捨てるようなことはしないで、何代も伝わる漆塗りのお弁当箱に沢山のごちそうをいろいろな箱に詰めて行き、帰りは入れ子のひとつの箱にして持って帰るという智恵と文化がありました。
そんな先人の知恵から生まれたのが、Designed byバアバの多機能入れ子の家具です。

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飾る、収納する、腰掛ける、足を乗っける、踏み台にする…、用途、使い方は変化自在、不要なときは50×50×25cmの箱になってしまします。
材料は、野地板という屋根の下地などにする最も安い、表面もざらざらな杉板だけを使います。
板の厚さが12mmなのでとても軽くしかも構造的に丈夫です。白鴎が座っても大丈夫でしょう(多分)。

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表面の仕上げは、ダークグレーのアクリル系塗料を下塗りした上にミルキーホワイトを塗って、乾燥してからサンダーをかけると、上の塗料がとれて下地がでてきますが、板の表面が粗面なので適度に木目が見えてきます。
塗装でカバーしながらも自然の表情が見える独特の味わいがあります(多少自画自讃)。
ジイジはこれを「ドブ板家具」などと言いますが、バアバは「リンゴ箱家具」と呼んでいます。
いずれにしてもどこかで二人のノスタルジーと結びついています。

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6段入れ子家具 1セット ¥38,000
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by love-all-life | 2009-05-28 20:35 | 「モノ」がたり | Comments(0)

HAND & SOUL「モノ」がたり 5 <拾った顔>


今やジイジ&バアバの生活は、金土日がショップDAYで月から木がワーキングDAYとなりました。
そこで今週火曜日にちょっと足を延ばして沼津の千本浜に行ってきました。流木など作品の素材探しです。
富士山と松林を背負って駿河湾にのびる長い海岸線は小石なので漂着物がきれいなのです。
成果はあまりパッとしませんでしたが、どこに行けば必ず何かがあるというものではないのがこの作業なので慣れっこになっていますが、傍から見たらわれわれは老いた二人のクズ拾い以外には見えないでしょう。

この日のベストゲットはワイヤーの巻き取り輪(正式にはなんて言うのか知りませんが)の板でした。
以前にシンガーミシンの脚とこの手の板を組み合わせてつくったテーブルが売れてしまったので、少し残念に思っていたところでした。

ところでこの円板、テーブルトップとして拾ったつもりですが、向きによってなんともユーモラスな表情で何か言いたげな面持ちです。

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何かが見方によって顔に見えるということはよくあります。「見立て」というのでしょうけど、日本人は昔からこの見立てが好きです。
庭に石と砂利を置いて大海原に見立てるとか、噺家が手拭を箸や煙管に見立てるとか、全国になんとか富士が存在するとか…。
なかでも顔に見立てるというのは、見立ての一番初歩でしょう。
丸い点が二つ並んでいれば何でも顔に見えてしまいます。

大学で学生とよく顔の見立て遊びをしました。夏休みにそれぞれ思いがけない「顔」を写真に撮って持ちよるのです。

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複眼の視点、イマジネーションの拡張、頭の柔軟性の訓練などいろいろ理屈はつけられますが、なにより楽しい視覚遊びとして結構人気がありました。

拾ってきた円板、テーブルにするのは少し後回しにして、しばらくは店の外壁に置いておいて近所の子供たちを楽しませてやろうと思っています。

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by love-all-life | 2009-05-24 00:55 | 「モノ」がたり | Comments(2)

HAND & SOUL「モノ」がたり 4 <陶片のブローチ>

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海岸に出たら広々した景観を愛でるのもいいですが、ミクロの景観にもうひとつの楽しみがあります。
せこせこ動き回らないで一カ所に腰を下ろして目の下の1メートルくらいの範囲をじーっと目をこらして見ましょう。
雑草という草がないように、砂というものが実は小石や、貝のかけらや、プラスチックの破片などの集合体であり、ひとつひとつの粒子がみんな独特の色と形をもっていて、砂の色をしたものはひとつもないことに気づきます。
たくさんのハッとする色、不思議なかたちに出会います。
そんな楽しみを覚えた人たちのなかには、それぞれ自分の宝物を決めてコレクションをはじめる人も少なくありません。
シーグラス、桜貝、流木、丸い石、ガラス瓶…。

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長年の友人である本井富士子さんのコレクションアイテムは陶片です。
日本最古の築港跡といわれる鎌倉・材木座海岸の東端200メートル沖に小石の河原のように見える和賀江島では、いまでも宋の陶片が出るといわれますが、
本井さんの対象はそんないわくのあるものではなく、ごく普通の茶碗や皿など瀬戸物の破片です。
角やエッジは波と砂のヤスリにかけられてやさしい形になっていますが、釉薬の白と青絵の部分がくっきりと残っていて、当然のことですがひとつとして同じものはありません。

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彼女は気に入ったものを選んで、止め金具をつけてブローチをつくります。
ブレザーの襟元につけたり、ベストにごちゃごちゃと沢山つけてみたり、楽しみ方はもちろん自由ですが、カジュアルでいて品がよく、かすかな潮風も感じられて、どんなジェムストーンにも負けない豊かな表情と存在感があります。

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本井富士子作「陶片のブローチ」  1個 700円 5個セット2,500円
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by love-all-life | 2009-05-21 17:55 | 「モノ」がたり | Comments(1)

ぼちぼち

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HAND & SOUL丸は、お陰さまでゴールデンウィークの開店の賑わいや、応対の不手際もどうにか乗り越え、小さなスクリュー音をたてながら船出をしました。
ご来店いただいた方々にたくさんの励ましと勇気をいただきました。本当にありがとうございました。

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その後状況はどう?と問われれば、正直どうなることやら皆目見当もつきませんが、しいて言えば「ぼちぼちでんな」というところでしょうか。
上方商人はこの言葉をたくさん儲けても「ぼちぼち」ととぼける術として使うのでしょうが、うちの場合は文字通りの「ぼちぼち」です。
顔見知りやフリのお客さんが「ぼち・・ぼち・・」来てくれて、「ぼち・・・・・・・・・ぼち・・・・・・・」お買い上げいただいています。「ぼち」が全然ない日もあります。

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しかし人の出会い触れ合いということでいえば、こちらの方は上々の滑り出しです!と胸を張って言えます。
たまたま居合わせたお客さん同士が共通の友達をもっていたなんていことが再三あって、世界はうちの店に入るくらい小さい”Small World”なのだと実感しています。

<写真説明>
上:開店時にはお店に入りきらないほどのお花をいただきました。ありがとうございました。
中:当店のショップ・カードを持つ水兵さんのカードホルダー 3,000円
下:本井富士子さん作の、安全ピンのワード・ブローチ 500円
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by love-all-life | 2009-05-20 19:49 | その他 | Comments(0)

HAND & SOUL「モノ」がたり 3 <流木の魚>


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もう20年ほど前の話ですが、長いサラリーマン生活からフリーになったジイジ、
暮らしの時間配分を自分でコントロールしなければならなくなったので、朝の海岸までの散歩を日課にすることにしました。
時間と気分にゆとりがでたせいか、それまで目に留めなかった流木の味わいある質感と美しさに気づき、拾って帰るようになりました。そして始めたのが流木の魚づくりです。
多分無意識に選んでいるのでしょうけど、どんな流木も眼と尾ひれをつけるだけで魚に変身するのです。
それが面白くてずいぶんたくさんの魚をつくりました。

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流木のなかには、落ちてるそのままの姿がすでに魚のかたちをしているようなものもありますが、
面白いことに、姿が魚っぽくないものほど思いがけない面白い結果が得られます。

銀座、池袋、横浜、上田、仙台、長岡…、ずいぶんあちこちで展示もしました。

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お店をオープンして4日目の5月4日、入ってこられたお客さんが「これによく似た魚、見たことがあるわ」と言うので聞いてみたら、その方は大阪の方で、ジイジが15年くらい前に志摩のTリゾートホテルのオープンに合わせて、ロビーや廊下の展示品として依頼されてつくった魚を見ていて、印象深かったので覚えていると言うではありませんか。
ジイイジは昔の作品がいまだ健在だったことが判明して喜び、
その女性は好きな作品の作者に会えてうれしいと言ってくれるしで、
とてもサプライズ&ハッピーな出会いとなりました。
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by love-all-life | 2009-05-13 21:15 | 「モノ」がたり | Comments(0)

HAND & SOUL「モノ」がたり 2 <ミシンの脚のテーブル>


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ジイジ・バアバが子供の頃は物資が不足していた時代で、母親は家族の衣類を家でつくるのが普通でした。
洋裁ということになると、アメリカ製のシンガーミシンが最もポピュラーだったように記憶しています。
昨今の電子仕掛けの卓上ミシンと違って、いかにも縫う家具といった感じで、装飾的な唐草的模様の鋳物の脚が特徴でした。
上の写真は1909年版のシアーズ・ローバックのカタログの図版からの写真ですが、
ジイジ・バアバがそんなに歳をとっているわけではありません。(念のため)

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そんなシンガーミシンの脚を大分前に古物屋で買って、庭に錆びたまま放ってありました。
それを持ち出して、これまた道ばたに放ってあったものを拾って来た電線の巻き取り具(?)と合体してテーブルにしました。

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テーブルトップの下に手製の中間棚を、最下部には鉄工所でつくってもらった、丸穴がある止め金具を取り付けて、パラソルが立つテーブルに仕上げました。

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このテーブルは、逗子の作詞家Nさんのお宅にお嫁入りが決まりました。
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by love-all-life | 2009-05-12 22:03 | 「モノ」がたり | Comments(0)

HAND & SOUL「モノ」がたり 1 <クマのクマサン>

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木彫りのテディベアを作るのが大好きです。
一つ彫るのに2ヶ月の時間と、沢山のバンドエイドが必要です。

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小さな個展をしたときに、アルバイトをしながら大学へ通っている若い方が、何回か来て下さり「やっぱり連れて帰ります」と買ってくれました。
嬉しいやら申し訳ないやらで「後からソノクマのクマチャン彫って送りますネ!」とお約束したのが「クマのクマチャン」誕生の理由です。

ソノクマのクマチャンもご希望があり、今は「クマのクマのクマチャン」を作っています。

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本当に皆さまありがとう。



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バアバこと内藤三重子
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by love-all-life | 2009-05-09 22:49 | 「モノ」がたり | Comments(4)

店内ミニミニツアー


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一瞥しただけで全部が見えてしまうほどの小さな店ですが、それだけにどんな小さなコーナーも私たちにとっては大切な表現のスペースだし、何かメッセージを発信する場にしたいと思っています。

店の細々したところを少しご案内をしましょう。

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左の写真は、店のショップカードとカードスタンドです。
カードは表も裏もお店の色と同色にして、カードがどこか遠くに旅しても店のイメージを一緒に運んでくれるとことを願っています。
ブリキの水兵さんに持たせています。
右の写真のフォトフレームは、スーパーで「どうぞご自由にお持ちください」って書いてある段ボールの箱をもらって、切ったり貼ったりしてつくりました。右側はいろんな場所で拾った野鳥の羽が、これまた海岸で拾ってきたドアノブに挿してあります。

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ジイジお得意のミニ家です。小割という角材を切ったり塗ったり、描いたりしてつくります。意外と時間がと手間がかかっているんですよ。

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こちらはバアバの作品です。ちょっと威張っているようなウサギは桂やジェラトンという材木を彫ってつくります。
いつもビーズ飾りの革製のショルダーバッグをもって反っくり返っています。
右側は海岸で拾った下駄で作った船です。
ジイジが拾って来た錆びた電子部品を拝借してつけました。

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左の写真は、ファームBOXと称する木箱(バアバ作品)には、童画作家・長野ヒデ子さんと鎌倉在住のアーティスト小山千夏さんのポストカード。
右の写真、入り口脇には当店のDMや逗子のイベントの案内アードや、お客さんに紹介してあげたい食料品店のフライヤー、それに店の近くを拠点としている、いまや鎌倉名物になりつつある人力車のリキシャマンの清水さんの名刺も置いてあります。

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カッコいいでしょ。この人がうちのお抱え(?)リキシャマン清水さんです。

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木工品や家具類のような堅いものだけでなく、Tシャツやバッグなどソフトファブリック製品もあります。
左の写真は、バアバのオリジナルTシャツ。孫が描いたかわいい猫を刺繍しまたシャツ(残念ながら売れてしいました)や、ポシェットつきのTシャツです。
中央の写真は、手旗の水兵さん(ジイジがデザイン)をバアバがTシャツにアレンジしました。
左の写真は、木製の灯台のランプ、Tシャツと手提げバッグ。
Tシャツの衣紋掛けは流木と針金で手作りです。

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ピクトグラムの創始者と言われる、スイスのオットー・ノイラートの「BODY OF A MAN」という作品を手作りの額に入れました。

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最後に、いまできたての作品をご紹介します。毛が抜けてしまったブラシ(当然海岸の拾い物)に帆を張って工作用の木お丸棒の水兵さんが手旗信号を送っています。
甲板にはどういうわけかちっちゃな海綿が…。バアバの最新作です。

自分たちが欲しいな、いいなと思うものを、お客さんも「いいね」、「かわいいね」と言ってくれるの楽しみで、店やってます。
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by love-all-life | 2009-05-06 20:42 | その他 | Comments(0)

目出たさも中くらいなり…


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今日最初のお客様は横浜在住のデザイナーのNさん。
横浜で人気の鯛焼きを持参で来てくれました。
年寄りでも食べきれるほどの大きさでですが味のほうは抜群。
やって来たアーチストや編集者にもお裾分けしていたら、近所の子供たちも集まって来て、なぜ鯛焼きかなどと言うことにはおかまいなく、うれしいご相伴にあずかっていました。

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今日も昨日に負けないよいお天気。
人通りのある道に看板も出したし、相当の混雑を予想して意気込んでいましたが、意外や意外、お客様はぱらぱら、売上も昨日の十分の一程度。
まったく商売というものはわからないものです。
当分はこんなレッスンが続くのでしょう。
しかし時間のゆとりがあった分だけお客様との会話もはずんで、顧客リストもぼちぼちでき始めました。

スナップ写真ですが,店内のご紹介を少ししましょう。

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by love-all-life | 2009-05-02 23:51 | その他 | Comments(2)

HAND & SOUL、晴れてオープン!


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お天道様ありごとうございます。
すばらしい好天でお店をスタートすることができました。
たくさんの方からお花が届けられて、こじんまりした小屋にも華やいだ気分がでました。
開店前、店頭をいただいたお花で飾っていると、通りかかった散歩の人が「花屋さんができるの?」と声をかけられました。

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開店寸前にご近所の著名な童画作家の先生が覗きにきてくれて、「まぁかわいい、かわいい」の連続で、出入りする編集者の人たちに大いに宣伝するからね、とうれしいお言葉。
11時、いよいよ開店。最初のお客様は普段お世話になっている耳鼻咽喉科医の奥様。ネックレスを2本うれしいお買い上げ第一号となりました。
何ができるのだろうと興味をもってくれていたご近所の方々のほかに、どこからかうわさで聞きつけた鎌倉在住方々、昔の仕事仲間、かっての大学の研究室の教え子、そしてなんと鹿児島からかっての大学の先生の奥様が新潟への道すがらだというので寄ってくださったのです!わぁ申し訳ない。

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3人もお客さんが入ると満員の店内は、ちょっとご免、失礼の連続でした。
店のものはすべて手作りですから、制作に何日もかかったものも売れるときは一瞬。
またすぐ作らなければと何か複雑な心境ですが、ありがたいことです。
お店は人通りからちょっと引っ込んでいますが、通りに面したお宅の奥様が親切にも「家の前に看板出してもいいわよ」言ってくれました。
でも…、連休中はオープンすることになっていますが、売るものがなくなってしまったらどうしようとの不安もよぎります。
こう言うのを、何とかの皮算用と言うのでしょうが…。

とにかく無事に初日を終えたことに、あっちにも感謝、こっちにも感謝です。

ブログ上ですが、アクセスマップをご紹介します。お越しになれる方はお待ちしています。

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by love-all-life | 2009-05-01 23:14 | その他 | Comments(5)