HAND & SOUL

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国家って必要?

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2001年9.11のワールドトレードセンターの同時多発テロ、つづく湾岸戦争・・・。
われわれはなんでも「見える」世界に生きています。
彼方でおこる紛争も2メートルの卑近距離でTVの画像を通じて接することに慣れっこになっています。

それにしても、昨今のように国家間の紛争の実態を毎日リアルタイムで生々しい映像を通して世界中で共有しながら進行するのを目の当たりにするということは、幸せなことなのか、不幸なことなのか。
知ること自体は悪いことであるはずがありませんが、知ってもその事態の改善になにもできない空しさは精神衛生上よろしくありません。

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紛争に無関係な295名の爆死者の散乱する荒野で、調査団の進入を銃を持って威嚇するウクライナの新ロシア派の兵士たち。
「自国の安全のために、相手の国民を殺す」と世界に向けて宣言するネタニエフ首相。続いて血まみれの子供を抱えて右往左往する市民でごった返すガザ地区の病院。
とても、民主主義、人道主義が世界でひろく共有される現代の出来事とは信じられません。
「これは映画ではないのだ」と自ら念をおさずにはいられない情景を、目にしたくないと思いながら、目が離せない毎日です。

個人と個人では親しくなったり好きになったりできるのに、一方信頼関係を口にしながら実のところは不信をベースにした「利」と「害」の回路でしかつき合えない国と国の関係というのは、根本的なところで「平和」と相容れない性質をもっているのではないか。
国家とは何か? 国家なんかない方がよいのではないか? 世界国家とかユートピアはありうるのだろうか? こんな疑問が頭のどこかに居着いて離れません。
そんな昨夜、NHKの夜9時のニュースで宇宙飛行士の若田光一さんのインタビューがありました。日本人として初めて船長としての重責を全うして帰還した彼の表情もコメントも実にさわやかです。
アメリカ人、ロシア人、日本人をはじめ国籍を異にするチームのまとめ役として、彼が最も心を注いだのがコミュニケーションでした。
自国のためというより宇宙という共通の目標に向けて一体となるのが宇宙船という世界なのだ言う彼の言葉に、国家間の紛争を回避するひとつのヒントがあるように感じました。
それにしても、「日本人として初めて」「世界をリードする日本の技術力」というように日本、日本が連呼されるインタビューを聞いていて、やはり「国」が前へ出るのかとやや複雑な心境でした。








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by LOVE-ALL-LIFE | 2014-07-30 16:32 | 時事・社会 | Comments(0)

文明のバロメーター

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朝日新聞の今朝の1面の『しつもん!ドラえもん』は「日本は、世界でも紙をたくさん使う国だけど、消費量は世界で何番目かな?」で、答えは「日本は三番目、一番は中国、二番目は米国」でした。
かって紙の消費量は文明のバロメーターと言われた時代があり、その頃はなんといってもアメリカがダントツで、日本が二番で、なにがしかの誇らしい気持ちをもったものです。

そんな紙にまつわる思い出話をひとつ。
ジイジが広告会社にいた頃、当時は人気のあったコピーライター職には多くの希望者が殺到しました。入社試験を勝ち抜いて最終役員面接の日の一人の受験者の対応が印象に残っています。
彼は履歴書に海外旅行経験ありと記していました。面接試験管の質問は必然的に、彼の海外旅行の体験や彼が得たものを述べよという感じになります。
彼は待ってましたとばかり、新調の背広の内ポケットから一片の紙を取り出して面接官の前に広げました。そこにはなにやら小さく切った紙片がたくさん貼ってあり、彼はその紙片について話し始めました。それらの紙片は彼が海外で滞在したホテルのトイレットペーパーだというのです。一般に欧州のホテルのトイレットペーパーは日本のものより質素で、日本のように真っ白でなく、パリのホテルののものは幅もせまく、若干色がついていて白さの足りない分をカバーしてるようだとか、ドイツのものは欧州の他の国のものよりやや厚手で白いとか、バンコックのホテルのものは繊維が短く破れやすいとか・・・彼の流暢な語りは尽きません。
相手の意表を突き、興味をかき立て、分析能力を開陳し、プレゼンテーションの場で自らを際立たせるのに成功した彼は、試験管に「VERY GOOD!」をマークさせるに十分でした。30年ほど前の話です。
彼は2年ほどコピーライターとして仕事をした後た、福武書店(ベネッセ・コーポレーション)に去っていきました。

そういえば砂糖の消費量も文明のバロメーターとされたこともありました、紙にしろ砂糖にしろ、健康被害とか環境被害などが取りざたされ、いまや勲章としての輝きを失ってしまいました。
代わって現代のバロメーターと言えば「情報」ということになるのでしょうが、この時代に有為の若者が入社の面接試験で内ポケットからどんな「情報」をとりだして見事なプレゼンテーションをするのか、ジイジには皆目検討がつきません。




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by LOVE-ALL-LIFE | 2014-07-17 10:16 | 時事・社会 | Comments(0)