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HAND & SOUL

HAND & SOUL「モノ」がたり 9 <灯台のテーブルランプ>


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昭和時代に人々のココロをを支配してきて、いまではちょっとCHANGEしなきゃねと少なからずの人が思っている価値観に、「より大きく」「より便利に」「より早く」「よりリッチに」などがあります。
それにもうひとつ加えると、「より明るく」というのもあるんじゃないでしょうか。

私たちは暗いことは遅れたこと、夜は悪といわんばかりに、世の中の隅々まで蛍光灯で煌々と照らし出して、陰や影を消し去ることにやっきになってきました。
でも小学校の図工の時間に先生から「ものを立体的に見せるには影を描きなさい」と言われたのを思い出すまでもなく(近頃の絵の先生はそういうことも言わなくなったかな)、影がない世の中と言うのはフラットで白々しくて味気ないものです。

谷崎潤一郎の「陰影礼賛」を持ち出すまでもなく、日本人は本来「陰や影」の美意識を大切にしてきましたし、「白日のもとにさらけ出す」より「奥ゆかしい」ことを是としてきました。
日本人ばかりでなくヨーロッパのレストランなどでは向かい合う顔がよく見えないくらいのロウソクの明かりで食事をしたりすることもめずらしくありません。
夜には昼間では味わえない時間の感覚、空間の感覚があります、それを大いに楽しもうではありませんか。
天井の明るい電灯を消して、部屋の隅のスタンドランプや、手許のテーブルランプの明かりで本を読んでみる、音楽を聴いてみる、ワイングラスを傾けてみる、何もしないで物思いに耽ってみる…。
暮らしの質がヴァージョンアップしたような気分になれるし、ココロの健康が取り戻せると思うのですが、いかがですか。

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バアバが灯台のランプをつくる!といって頭にあったイメージを形にしてみました。ジイジが調べてみたら、石造灯台では日本最古の現役灯台である神子元島(みこもとしま)灯台(伊豆・下田)と似ていることが判明。
(神子元島灯台写真:wikipedia)

灯台のテーブルランプ ¥20,000
by love-all-life | 2009-06-13 00:49 | 「モノ」がたり