羽化
昨日の夕方,自転車の車輪のリブにしがみついて羽化を始めたアブラゼミを孫が発見。
自転車が動かせないので、小枝に移して家のサンルームに下げておいてみました。
夏休みの自由研究のテーマに悩んでいた小学生の孫には、まさに「飛んで(?)火に入る夏の虫」。
家族の衆目のなか、セミは緑色とベージュの不思議な濡れた物体から、それはそれはゆっくりと羽化していきました。
セミは微動だにしませんが、それは大げさな動きを一切しないですべてを表現する名優の演技のようでもあり、
黎明の空に朝焼けの雲が広がっていく情景を見るようでもありました。
金子みすゞの詩が思い出されました。
蜂は花のなかに
花は庭のなかに
庭は土塀のなかに
土塀は町のなかに
町は日本のなかに
日本は世界のなかに
世界は神のなかに
そして そして
神は蜂のなかに
孫は、ジイジのデジカメで撮影しながら定点観察はじめたのはよかったのですが、
やはり小学4年生、接写の仕方を教えてなかったので、残念ながら羽化の初期段階の撮影はことごとく失敗。
それでもルネ・ラリックも脱帽の自然の技の一端を感じていただけるのではないでしょうか。
by love-all-life
| 2009-07-24 18:39
| 自然