HAND & SOUL「モノ」がたり 26 <コルクとチーズの箱の魚>
あるところに、そんなにむかしではなくいまでも、ジイジとバアバがすんでいます。
ジイジはかいがんにさんぽ、バアバはキノクニヤにかいものにいきます。
ジイジはうみでいろんなものをひろってくるのがすきです。
バアバはおいしいものをたくさんかってくるのがすきです。
こんやのごちそうはイタリアンです。
にわのバジルをたくさんつかったスパゲッティと、サラダと、チーズと、一ぱいのワインです。
こんだてをきめるのはバアバですが、こんやはジイジがりょうりします。
バアバは、ジイジがつくったおりょうりをとりあえずおいしいといいます。
ジイジはそれをきいて、とりあえずうれしくなります。
ごはんをたべおわると、ワインのコルクとチーズのはこがテーブルにのこっているではありませんか。
ジイジは「すてるのはもったいない」とつぶやきました。
バアバは「たべられませんよ」といいました。
「なんとかしなくちゃ」といいながら、ジイジはうらのしごとばにはいっていきました。
よくあさになってみると、コルクとチーズのはこは、めとおひれがついて、おさかなになっていました。
なにかこそこそはなしているのできいてみると、「ゴミにならなくてよかったネ」ですって。
メデタシ、メデタシ。
コルクの魚 ¥1,500 チーズの箱の魚 ¥4,000
by love-all-life
| 2009-10-16 10:22
| 「モノ」がたり