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HAND & SOUL「モノ」がたり 100 <こころのクリスマス>

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孫娘がリビングルームにささやかなクリスマスツリーを飾りました。
近頃はハロウィンの勢いに押されてか少し元気がないようにみえるクリスマスですが、彼女とってはなんといっても自分の誕生日に次いでのビッグイベント。「新しい自転車をサンタさんはソリに乗せて持ってくることができるかな〜」などと親に聞こえるように呟いています。

日本でのクリスマスのあり方も時代とともにずいぶん変ってきています。戦前は知らず、戦後の一時期は(以前このブログで触れたことがありますが)サラリーマンの群衆が頭には三角帽子、手にはケーキの箱をぶら下げて大挙して銀座の街頭に繰り出すといった不思議な現象があり、その後だんだんとクリスマスは家族で祝うクリスマス(と言っても宗教色がないのでどこか変ですが)になり、近頃は家族同士でパーティを楽しんだり、若いカップルが高級レストランやホテルで夜を過ごすというように多様化しているようです。

ま、あまり固いことは言いたくありませんが、財布の中味で工夫をこらすばかりでなく心の中味でクリスマスと向かい合うといったことが少しはあってもよいのではと思うのです。
感謝の気持、自己犠牲、人を愛すること、といった普段ともすると忘れがちで、ときどき思い出してはちょっと後ろめたさを感じるようなこととまじめに向き合ってみる機会としてはどうでしょうか。
クリスマスにご馳走を食べるのもいいけど、心にもご馳走してあげる。仲良しにプレゼントするのもいいけど、どこかの知らない人の笑顔のために何かする。そういうことは、お金を使って一夜を楽しむ以上の満足感や幸福感をあなたにもたらすに違いありません。

昔読んだ、敬虔なクリスチャンである曾野綾子さんのご本にこんな一節がありました。
「人は誰でも愛されたいと願いますが、愛は要求しても得られないし、愛されることのみを求めていると、人生は失敗する。どんな小さなことでも能動的に生きなければ、多くのものを受けることはできないような気がします。
人間は赤ん坊の時、抱いてもらって、ミルクをもあって、おむつを替えてもらうでしょう。受けるだけ、というのは子供であって、与える側に回って初めて大人になれる。いただいたら、お返しをする。成熟というのは、そういうことだと思います。
聖書は『受けるより与えるほうが幸いである』 というのですが、私はちょっと強欲だから、『多く受けて多く与えるのが幸い』だと思っているのよ。
与えることは、決して失うことではありません。あらゆる物質は、こちらが取れば相手の取り分は減る、というのが原則ですが、愛だけはこの法則を受けない。与えても減らないし、双方が満たされる。愛は与えれば与えるほど、増える。変なもですね。」


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上の写真は、前にHAND & SOULでつくった「樅の木移し」パズルの雪景色バージョンです。中心の三角片を一ずつ隣のポールに移動して、最終的に樅の木を隣のポールに移し替えるのですが、その過程で小さい三角片の上に大きな三角片を乗せないのがルールです。





  
by love-all-life | 2012-12-03 21:32 | 「モノ」がたり