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HAND & SOUL

清貧の政治思想

4月1日。世の中、新しい年度がスタートしました。安倍政権は金さえあれば何でもできると史上最大の国家予算を懐に、安保法施行、国防費増強、ニッポン一億総活躍プラン、同一労働同一賃金と、強くて豊かな国づくりの演出に躍起です。
しかし一旦決めた消費税増税をやるのかやらないのか、そのおずおずした様子をみていると、やっぱり心の奥を支配する想いは「国民」より「選挙」なんだと思わざるを得ません。

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そんな年初の日の朝刊(朝日新聞)のなかで当方の心を捉えたのは前ウルグァイ大統領ホセ・ムヒカさんへのインタビュー記事「清貧の政治思想」でした。(www.asahi.com/opinion)
在任中も立派な大統領公邸を拒み小さな平屋に住み、愛車の1987年製のフォルクスワーゲンを駆る氏の発言は、地球の裏側のどこかの国の政治家に聞かせたい言葉に溢れています。

「『貧しい人』とは、限りない欲を持ち、いくらあっても満足しない人のことだ」

「生きていくには働かなくてはいけない。でもだけでは働くだけでの人生でもいけない。ちゃんと生きることが大切なんだ。たくさん買物をした引き換えに、人生の残り時間がなくなってしまっては元も子もないだろう。簡素に生きていれば人は自由なんだよ」

「私たち政治家は、世の中の大半の国民と同じ程度の暮らしを送るべきなのだ。一部特権層のような暮らしをし、自らの利益のために政治を動かし始めたら、人々は政治への信頼を失ってしまう」

「怖いのは、グローバル化が進み、世界に残酷な競争が広がっていることだ。すべてを市場とビジネスが決めて、政治の知恵が及ばない。まるで頭脳のない怪物のようなものだ。これはまずい」


そして、
「日本のいまを、よく知りたいんだ。世界がこの先どうなるのか、いま日本に起きていることのなかに未来を知る手がかりがあるように思う。経済も技術も大きな発展をとげた働き者の国だ。結局、皆さんは幸せになれたのですか、と問うてみたいな」


さて、随分ご無沙汰してしまった当ブログですが、HAND & SOULがいまだこの世に存在するかいぶかる向きもお有りかと思いますので、ジイジ・バアバ二人合わせて精神年齢20歳、実年齢160歳のパワーはいまだ健全であることをご報告するとともに、「清貧」という日本語の美しい響きにかぎりない共感を寄せ続けたいと思っています。
この2月末には青山のタンバリンギャラリーにて6回目のHAND & SOUL展を催し、5月の開店8周年を期して、店の外壁の塗装を行い心機一転、あたかも新しいランドセルを手にしたような若やいだ気持ちで張り切っております。
今後ともによろしくお引き立てのほどを・・・・。
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by love-all-life | 2016-04-01 18:35 | 時事・社会