HAND & SOUL

神に約束されたボランティア

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山口県の2歳児の藤本理稀ちゃんが行方不明になった事件は、2歳という幼い命がたった一人で三日間もさまよい歩く姿の連想や、「ヨシキちゃーん、お母さんよ〜」という母親の悲痛な叫びが報道されたりして、多くの視聴者が何とか痛ましい結末を聞きたくないと感じ始めていた68時間が経過した時点でボランティアの男性によって発見・保護されたという結果に、日本中が心から安堵と我がことのような喜びを感じた出来事でした。

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さらに翌日になって、発見者の男性の実像が明らかになってくるに及んで、新たな驚きと感動のうねりが広がりました。
報道されたところによると、発見者の尾畠春夫さんは78歳で、もともとは大分県で魚屋さんを営んでききましたが65歳で辞め、これからは社会への恩返しをすると決め、ボランティア一筋に人生を送っている人なのです。14年前の中越地震以来、東日本大震災、熊本地震、今年は大分県中津市耶馬渓谷町の土砂崩落の現場、7月の西日本豪雨や広島の呉市でも泥かきに汗を流しました。自宅の物置や自家用のワゴン車には救済作業用の各種道具や非常食などがぎっしりと詰まっていて、いつ何時でも出動可能な準備を整えているのです。
こうした彼の実績や心構えは当然称賛に値しますが、実際に彼をインタビューするテレビの映像を触れるとさらなる驚きと感動を禁じ得ないのです。
兎に角明るい、言説が明快、表情が豊か、自分のしていることに自信と喜びを感じていることを隠そうとしない。だからいろいろなアイディアをもって取り組んでいることを嬉しそうに披瀝する。コップ一杯の水以外は一切の謝礼を拒否する。出来過ぎと思われるかもしれませんが、実際にこういう人がこの国にいるのということに単純に驚きます。

各所から現代のヒーローだ、理想の老人の姿だ、国民栄誉賞を与えるべきという声まで飛び出す騒ぎです。暗いニュースや不愉快な出来事ばかりの昨今、こういう騒ぎは大いに騒いで、拍手喝采し、この世も捨てたものではないと喜び、できれば全部とは言わないまでも少しでもいいから真似をしよう。尾畠さんも「何事も、対岸の火事だと思わずに行動できる人が増えて欲しいと」と願っているそうです。

すでに誰でも知っているいきさつを筆者があえてブログで取り上げようと思ったのには理由があります。NHKのテレビのインタビューの映像を観ていたら、尾畠さんが手を掲げて話す顔のクローズアップで、その手の指にトンボが飛んできて止まったのです。そのシーンは尾畠さんが神から約束された特別な人だと感じられる瞬間でした。(そのシーンを紹介できず残念です)

写真:テレビ映像から








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by love-all-life | 2018-08-18 18:34 | 時事・社会 | Comments(0)