HAND & SOUL

2011年 06月 24日 ( 1 )

「セヴァンの地球のなおし方」

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ドキュメンタリー映画「セヴァンの地球のなおし方」が25日から封切られるとの報道をみました。

セヴァン・カリス・スズキの名をご記憶でしょうか?
1992年、ブラジルのリオデジャネイロで開催された、環境と開発に関する国連会議(地球サミット)に参加、5分間の伝説のスピーチを行い、世界各国代表に感動を与え、鳴り止まぬ拍手喝采を浴びて、一躍有名になった12歳(当時)の少女です。

「オゾン層にあいた穴をどうやってふさぐのか、あなたは知らないでしょう
死んだ川にどうやってサケを呼びもどすのか、あなたは知らないでしょう。
絶滅した動物をどうやって生きかえらせるのか、あなたは知らないでしょう。
そして、今や砂漠となってしまった場所にどうやって森をよみがえらせるのか、あなたは知らないでしょう。

どうやって直すのかわからないものを、壊し続けるのはもうやめてください。」


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(スピーチ全文は http://www.sloth.gr.jp/relation/kaiin/severn_riospeach.html)

日系カナダ四世のセヴァンは、幼い頃から海や野の自然観察に強い興味をもつ少女でしたが、TVジャーナリストの父、社会運動家の母の影響を受けて環境問題に関心を持つようになります。日系三世である父から戦時中の強制収容所での体験や、両親に連れられてアマゾンを旅し、先住民族の世界観や、破壊されつつある森の実体を見聞します。
小学5年生のとき、同じく環境問題に関心をもつ友だちと語らい、一体なにが起こっているのか、もっと知らなくてはと思い小さなクラブを結成し、ECO(Environmental Children Organization)と名付け、海岸掃除や、チャリティイベントや、カナダの先住民族の村の水に使うフィルターを買うお金を集めるなど、いろいろな活動を始めました。
彼女が11 歳のとき、トップの政治家や各国首脳がリオデジャネイロに集まって世界最大規模の会合が開かれるという噂を耳にしました。国連は、この会合で21世紀に向けてより持続可能な生き方を決めるということです。そして、この会議の結果によってもっとも利益を受け、または苦しむ結果になるのが彼女たち(子どもたち)なのに、この会議には若者の代表がだれもいないことを知り、「ECOこそ子どもたちの代表としてブラジルに行くべきだ!」と考え、資金を集め、1万キロの旅をしてリオにやってきました。
彼女達の会場外での活発な動きが事務所長のジェームス・グラントの目にとまり、5分間のスピーチの機会が与えられたのです。

セヴァンの本会議場でのスピーチはYOU TUBE(http://www.youtube.com/watch?v=XjlUyVnDGIA)でみることができます。
彼女のスピーチのすばらしい内容と、世界のサミットたちを前に、怒りをあらわにスピーチする態度には圧倒されます。思わず小学6年の孫と比べてしまいますが、いやこの子にもきっとどこかに同じだけの潜在能力があるにちがいないと、自ら言い聞かせるのがやっとでした。


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それにつけても、「どうやって直すかわからないものを、壊し続けるのはもうやめてください」というセヴァンのメッセージは、そのまま「どうやって直すかわからないものを、つくり続けるのはもうやめてください」として、原発推進派の皆さんにお渡ししたいし、さらにこれが子供から発せられたメッセージであることを決して軽んじてはならないと思うのです。
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by love-all-life | 2011-06-24 18:03 | 時事・社会 | Comments(0)