HAND & SOUL

2013年 01月 21日 ( 1 )

HAND & SOUL「モノ」がたり 102 <自分のためのモノづくり>

e0153357_133440.jpg






バアバのモノづくりはいつも暮らしの中から生まれます。
バアバがお雛さまをつくり始めて15年ほどになりますが、次男の家族に最初の女孫が生まれたのがきっかけでした。でも、もとはと言えばバアバが子供の頃に、家にあった雛人形の着物を着せ替えたいのにのり付けしてあって脱がすことができまくて、着物を取り替えられるお雛さまがあるといいなぁとずーっと憧れていて、その夢を孫のための最初のお雛さまで実現しようとしたからでした。
e0153357_1310348.jpg
バアバがデザインするTシャツやYシャツなども、自分で着たい、あの人に身に付けてもらたいと思ってつくったものなのです。絵柄に登場するモチーフも、たとえば昔うちの庭に迷い込んで居着いたチャボだったり、蛙の鳴き声が聞きたいねと孫たちが池をつくって、オタマジャクシを採ってきたりしてるうちにバアバのTシャツにカエルの刺繍がついたりといった具合です。
このようにバアバのモノづくりは、お客さんのためではなくて、いつも最初は自分のため、家族のため、親しい人のためなのです。

バアバは1年半ほど前にお医者さまから狭心症ですと宣告されました。元気印で通してきたバアバとしてはまったくの青天霹靂だったのですが、入院してカテーテルという管を血管に通して血流を通す処置をしてもらいました。お陰さまで元気になったのですが、いまは万一の時のためにということでニトログリセニンというなんだかちょと怖い名前のクスリを肌身離さず携帯する身となりました。
バアバははじめニトロの名前が覚えられず、でもなんだか「これはえらいことになったものだ」と思ったようです。というのも会う人ごとに「わたしダイナマイトを身につけることになったのよ」と話していました。日頃から何か人に決められたことをキチッと守ることを嫌うタチのバアバは、このニトロの携帯をあまり重荷に感じずに、しかし決して忘れないようにするにはどうしたらいいかいろいろ考えました。そして思いついたのが「オシャレにならないかしら」でした。

e0153357_134410.jpg




















そうして生まれたのがこのポシェット型ネックレスです。愛蔵の1850年代からのプリントの古布コレクションから選んで手縫いで作ったポシェットにビーズのラインです。
ニトロでなくてもピルだったり、コインだったり、リングだったり、切符だったり・・・と小さくて大切なものを文字通り肌身離さず身に付けて、さらにオシャレをしてしまおうという魂胆です。
「リスクをチャンスに変える」なんてどこかのビジネス書の宣伝コピーみたいですが、そういうことを肩肘はらないでやってしまうのも「自分のため」が根っこにあるからなんでしょう。


ポシェット型ネックレス  ポシェエット部分、約40mm角   ¥3,000
[PR]
by love-all-life | 2013-01-21 13:17 | 「モノ」がたり | Comments(3)